キングス・岸本隆一がオールスターMVP!両軍トップの24得点、沖縄開催に“花”
- 2024/1/14
- エンタメ・スポーツ
プロバスケットボールBリーグの「ALL-STAR GAME」(オールスターゲーム)が14日、沖縄アリーナで行われ、「B.WHITE」が「B.BLACK」に128ー123で勝利した。BLACKに入った琉球ゴールデンキングスの岸本隆一は両軍トップの24得点を挙げ、大会MVPに輝いた。岸本には賞金100万円が贈られた。
第4クオーターで圧巻の3P5本成功
第3クオーター(Q)までは7得点と平凡なスタッツだったが、第4Qに入ると岸本にボールが集まり、覚醒する。
圧巻だったのは8点ビハインドで迎えた残り約1分半。中央から長距離スリーポイントシュート(3P)を決めると、続くポゼッションでもさらに遠い中央のロゴ近くから3Pを射抜いて2点差に縮めた。逆転を懸けたその後のコーナー3Pは外して悔しそうな表情を浮かべたが、第4Qだけで3P5本を含む17得点を挙げる圧巻の活躍だった。
MVPを決めるSNS投票では全体の85%を獲得。前日のスリーポイントコンテストと合わせて2冠となり、地元開催のオールスターに花を添えた。
コート上で行われたインタビューでは「第4Qに入ったくらいから『MVPあるな』と思い始めてました」とプレー中の心境を明かした。昨年のキングスのBリーグ優勝やワールドカップ開催など沖縄がバスケで盛り上がってることについては「今日という日をすごく楽しみにしていましたし、素晴らしい時間を皆さんと一緒に過ごすことができて良かったです。これをきっかけに、バスケの魅力を沖縄から発信できたらいいなと思います」とコメントした。
並里「MVPにふさわしかった」
記者が待つミックスゾーンでは、沖縄出身の岸本と並里成(群馬クレインサンダーズ)、山内盛久(三遠ネオフェニックス)が一緒に取材に答える場面があった。3人は同年代で、キングスで同時期にプレーしたこともある盟友である。以下はその詳報。
ー試合を振り返って。
山内 (岸本は)成長してるよね。シュートも思い切り打ててたし(笑)。
並里 しっかりフォロースルーしてたよね。
岸本 (山内は)ポストアップ結構ガチめできてましたね(笑)。しっかり体当ててきて。「得点したい」ていう気持ちが出てた。
山内 もうあれで入らなかったら無理だと思ってたから(笑)。
ー岸本さんは並里さんにわざとフリースローを打たせて、会場のブーイングを煽ってた。
岸本 狙い通りでした。完全に。成にフリースロー打たせたかったです。それでブーイングまでがなんとなく考えていたので。良かったです。
並里 ナイス。
山内 ナイスじゃないよ(笑)。外したのに。
ー3人でコートに立ってみての感想は。
山内 最高でした。本当にこのメンバーでできるのは十何年ぶりか。沖縄の地で、沖縄の皆さんの前で元気な姿でプレーできたことは、楽しい思い出でした。
並里 同じです。本当にもうこういう機会があるか分からないけど、3人で沖縄を盛り上げて、皆さんの心に届いてたらいいなと思います。
岸本 今はチームが違いますけど、それぞれがそれぞれの場所でしっかり、沖縄で培った部分を今後のシーズンに生かしていけたらいいなと思います。この3日間、3人でも楽しい時間が過ごせたので、一生の思い出に残るような2日間になったかなと思います。
ー岸本さんのMVPについて。
並里 MVP良かったです。沖縄の地で、どっちかが取らないとダメでしょっていう。だから取るってくれて本当によかった。
山内 俺は密かに狙ってたけどね。
岸本 笑っちゃった(笑)。
並里 ファンの方が無理やり決めたわけじゃなくて、本人も活躍してましたし。MVPにふさわしかったと思います。
山内 自分もOn Fire賞狙おうかなと思ってたけど、見事になかったです(笑)。