中国の呉江浩駐日大使は6日、県庁を訪れて玉城デニー知事と会談した。呉大使は「中国と琉球王国との間には非常に深い長いつながりがあった」と述べたほか、「毎年のように訪中してほしい」と呼び掛けた。
また、呉大使は「福建省は、沖縄と姉妹関係にある、習近平国家主席が福建省、特に福州市で勤務していたとき、沖縄との交流に非常に思いと力を入れていた」と紹介した。
玉城知事は、あいさつの中で7月に訪中したことを挙げ、「非常に手厚くお迎えいただくことができ、日程を無事に過ごすことができた」と感謝の言葉を述べた。
また、帰国後についても「中国政府には渡航ビザの緩和や団体旅行の解禁、中国との直行便の復便もしていただいた」と語った。
呉大使は、「コロナの前までは沖縄を訪問する中国の観光客は毎年70万人だった。まだまだ回復させなければいけない。沖縄も、できれば、中国でのアピールをさらに力を入れてほしい」と述べた。
このほか「いろいろと複雑な事情はあるが、平和的に協力していくことが唯一の選択肢ということは、両国の国民の間で広範に受け入れられている意識だ。沖縄ならではの特別な役割を果たしてほしい」と強調した。
さらに、首里城の再建事業についても触れ「日本の中央政府からお金を出してくれると聞いているが、いろんな事業で中国の方でお手伝いすることができれば、遠慮なくおっしゃってほしい」と語った。
(記事・写真 宮古毎日新聞)
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