「千葉とキングスファンに心から感謝」初優勝に貢献したダンカンが現役引退

 
優勝後のシャンパンファイトで、キングスのチームメートと喜びを分かち合うジョシュ・ダンカン=5月28日、神奈川県(長嶺真輝撮影)

 プロバスケットボールBリーグの琉球ゴールデンキングスは20日、6月にチームを退団していたジョシュ・ダンカンが現役を引退することを発表した。ダンカンは2022-23シーズンに加入し、平均で11.0得点、6.3リバウンドを記録。得意とするスリーポイントの成功率は46.5%に達し、安定した活躍でキングスの初優勝に貢献した。

“優勝請負人”Bリーグで2度の頂点

 ダンカンは1986年5月12日生まれの37歳。米国出身。身長205cm、体重111kgのパワーフォワード。2008-09シーズンにフランスでプロキャリアをスタートさせ、その後にベルギー、イスラエル、ドイツ、トルコのチームを渡り歩き、18-19シーズンにBリーグの千葉ジェッツに入団。4シーズンを千葉で過ごし、20-21シーズンには主力としてBリーグ優勝を果たした。

ゴール下で力強いプレーを見せるダンカン

 昨シーズン、「優勝請負人」としてキングスに移籍し、見事初年度でチームを優勝に導いた。引退に伴うダンカンのコメントは以下。

 「この5年間、Bリーグでプレーできたことは、私のキャリアの中でも最高の経験でした。日本での素晴らしい思い出は、家族と私の宝物です。日本のファンの皆さん、特に千葉ジェッツとキングスファンの皆さんに心から感謝します。この5年間、皆さんの愛とサポートは素晴らしいものでした。本当に感謝していますし、決して忘れません。またいつかお会いできることを願っています。ありがとうございます」

試合後、ファンの前でコメントするダンカン

 キングスの安永淳一GMは「献身的で安定感のあるプレーと、起伏の激しいシーズン中、どんな時でも最高のチームメイトであり続ける姿勢は、チームを結束させ、キングス初のBリーグ優勝をもたらしてくれました。キングスを代表して、ダンカン選手への最大限の感謝と敬意を表します」と感謝した。


長嶺 真輝

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ながみね・まき。沖縄拠点のスポーツライター、フリーランス記者。
2022年3月まで沖縄地元紙で10年間、新聞記者を経験。
Bリーグ琉球ゴールデンキングスや東京五輪を担当。金融や農林水産、市町村の地域話題も取材。

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