「ズレ合わせれば上とも戦える」佐藤草太と髙橋友朗・一問一答 3連敗のコラソンで奮起

 
積極的なオフェンスでチームを引っ張る(左から)髙橋友朗と佐藤草太=17日、沖縄県立武道館(長嶺真輝撮影)

 日本ハンドボールリーグ(JHL)の琉球コラソンは17日、那覇市の沖縄県立武道館で今季第3戦を行い、大崎電気オーソルに25ー32で敗れた。開幕3連敗となり、得失点差を加味して順位は13チーム中、暫定11位。チームに合流したばかりの新外国籍選手3人との連係がなかなか深まらず、白星が遠い。

 苦境の中だが、昨シーズンから成長を遂げ、輝きを放つ選手もいる。所属7シーズン目のCB佐藤草太(28)と3シーズン目のRB髙橋友朗(24)だ。東江正作監督が開幕前から「この2人が非常に楽しみ」と期待感を示していた通り、佐藤は強い縦の1対1やステップシュート(立った状態で打つシュート)、髙橋はサイドシュートやディフェンスで存在感を発揮している。

 17日の試合後、2人がメディアの取材に応じた。

カットイン鍛えてステップシュートを生かす 佐藤

相手ディフェンスの横を抜きにかかる佐藤

ー積極的な攻めで6得点を挙げた。手応えは。

 「開幕前の3カ月間でステップシュートの練習をしてきて、そこからのフェイントやカットインを含め、うまくプレーを組み立てられてられました」

ーチームに何が必要か。

 「オフェンス、ディフェンスともに惜しい部分はあったので、ちょっとしたズレを合わせていきながら質を高めていく必要があります。仲間をリスペクトしてやっていけば自然とチーム力も上がってきて、上位のチームとも戦えるようになると思います」

ー外国人選手との連係について。

 「言葉の部分では難しいですけど、やってることは同じハンドボールなので通じる部分はあります。何回も何回もチーム練習をやり続けることが必要だと思います」

ー3連敗だが、少しずつチームの積極性は出てきている。

 「粘るという部分では、今後に生きるところは見えてきました。ただ、まだまだ課題の方が多い。試合をやりながら修正していくしかないですね」

隙を突いてステップシュートを放つ佐藤

ー開幕前にステップシュートを練習した理由は。

 「ステップシュートは元々打ってはいたんですけど、成功率が悪かった。そこで、どうしたらステップシュートが生きてくるかを考えた時に、まずはカットインで相手ディフェンスの間を割っていくプレーをする必要があると思いました。昨シーズンにカットインをメインにしたプレースタイルにしたことで、相手がそれを警戒して手を横に広げて守ってくるから、ステップシュートで上からも打ちに行けるようになりました」

ー昨シーズンは45度が主戦場だったが、今シーズンは中央でボールを持つ機会も増えている。

 「センターでまわりの選手を使いながら、自分が行きたいポジションに行って、その時々で一番強いプレーができるようにしています」

ー身長169cmと大きくはないが、筋肉量が多い。自身の強みは。

 「やっぱり体を張って、ディフェンスの間を割っていくことですね。このプレースタイルを続けていたら、筋肉は自然と付きました」

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