キングス、リーグ最高クラスの“万能戦士”ヴィック・ロー獲得 植松も再契約
- 2023/6/12
- エンタメ・スポーツ
プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは12日、昨シーズンは千葉ジェッツに所属したリーグ最高クラスの万能型外国籍選手、ヴィック・ロー(27)との2023-24シーズンの選手契約を発表した。リーグ全体の移籍市場を通しても最大級の大型補強となり、球団の2連覇への本気度がうかがえる契約となった。
その他、キングスは10日、昨シーズン途中に一時ロスター入りしていた植松義也(24)との再契約も発表している。
平均17.1点、スリー成功率は37.8% ロー
ローは米国出身。身長201cm、体重92kgのビッグマンだが、極めて機動力が高い。オフェンスはスリーポイントを含めてシュートレンジが広く、ディフェンスではガードからセンターまで様々な選手とマッチアップすることができる。
2019年に米NBAのオーランド・マジックでキャリアをスタート。2021-22シーズンにはオーストラリアNBLのパース・ワイルドキャッツでプレーし、リーグで最も活躍した5人の「オールファーストチーム」に選ばれた。昨シーズンはBリーグ1部の歴代最高勝率を記録した千葉Jを主力としてけん引し、チームトップの17.1点を記録。リバウンドは8.1本、アシストは3.0本だった。
キングスと千葉Jが対戦したファイナル第1戦では、第4Qの残り10秒で同点に追い付くスリーポイントを決め切るなど勝負強さも備える。昨シーズンはスリーの成功率が37.6%に達し、外のシュート力が高いため、キングスが誇るジャック・クーリー、アレン・ダーラムという強力なインサイド陣との相性も良さそうだ。チームの戦術の幅を広げる効果も期待できる。
Bリーグ2シーズン目となるローは「キングス、そしてチームを取り巻く組織や多くのファンの皆さまの一員となれることに本当に興奮しています。これまで敵チームとして競い合っていましたが、これからチームの一員としてプレーできることをうれしく思います。沖縄の皆さま、私のポジティブな姿勢と戦う姿勢を見てください」とコメントした。
ハードワークが武器 練習生出身の植松
キングスの練習生として昨シーズンをスタートさせた植松は、昨年11月に選手契約を締結。契約が終了する今年2月までに11試合のみの出場にとどまったが、クーリーが出場停止処分を受けて不在だった1月のホーム戦では自身最長の19秒48秒出場し、体を張ったディフェンスや得意のブロックで沖縄アリーナを沸かせた。練習生の期間には「キングスアカデミー」でコーチを務め、スクール生の子どもたちから親しまれている。
植松は「今シーズン、支えてくださった両親、ファン、チーム、スクールの方々に本当に感謝しています。この頂いたチャンスを結果に繋げられるよう、最大限ハードワークしていきたいと思います」と意気込んだ。