「1戦目を払拭したい」東江正作監督・一問一答 琉球コラソンが15日にホーム開幕戦
- 2023/7/14
- エンタメ・スポーツ
日本ハンドボーリーグ(JHL)の琉球コラソンが15日午後6時から、那覇市の沖縄県立武道館に大同特殊鋼フェニックスを迎え、2023-24シーズンの第2戦となるホーム開幕戦に臨む。
今季は高身長の外国籍選手3人を獲得して強化を図り、昨シーズンの8勝13敗1分を超える13勝以上、9シーズンぶりのプレーオフ進出を目指すコラソン。8日にアウェーであった初戦のトヨタ紡織九州レッドトルネード佐賀戦には身長192cmでエストニア出身のイェスペル・ブルーノ・ブラマニスが早速出場したが、まだチームに合流したばかりで連係が不十分なことは否めず、23-34で完敗。ただ、次戦は192cmのパン・エンジャー、182cmのウー・ユクシーという2人の台湾出身選手も出場予定のため、新生コラソンの力を測る上で注目度は高い。
初戦の反省をどう生かし、地元ファンの前でどのようなハンドボールを見せるのか。ホーム開幕戦を前に、就任2シーズン目の東江正作監督に意気込みを聞いた。
初戦は攻守ともプレーの強度不足
ー初戦を振り返って。
「試合前の練習にも傾向が出ていたけど、ディフェンスもオフェンスも強度が足りなかった。次の試合は台湾人2人も出られるので、短い時間ではありますが、彼らをどうフィットさせるのかという部分と、強度を上げる作業をやっています」
ー強度が低かった理由は。
「(開幕前に)対外試合がほとんどできない状況の中で、チーム内でゲームをやると、練習生が入っていて簡単に抜けてしまったり、守れてしまったりする。だからイェスペルも、初戦で『練習では抜けてるのに』というギャップがあったと思う。他の選手も含めて、ディフェンスで相手に遠いところから打たれた時に、去年なら前まで出ていた部分ができていなかった。この感覚的なところは修正しないといけない」
ー勝てない相手ではなかった。
「そうですね。自分たちがしっかり戦う準備ができていれば。試合の初めが0-7のスタートでしたから、明らかに入り方でミスが起きていた。前半で8-10まで追い上げましたけど、そこからまたミスが起きてしまいましたから、厳しかったですね」
ーブラマニスの印象は。
「まだ彼の良さをどう出すかを考えているところです。ディスタンスシュートを打たせた方がいいのか、体を預けながらプレーメーカーにさせた方がいいのか。ボールを捌くことはできるので、この前の試合も一本、佐藤(草太)とクロスして、佐藤がミドルレンジで打ったいいシュートがありました。あれはディフェンスが反応できないので、ああいうプレーを増やしていくと、彼の良さが生きてくるかもしれません」
”シュート力”のエンジャー、”ジャンプ力”のユクシー
ー台湾出身の2人はどうフィットさせていくか。
「パンは本当にロングレンジのシュートが魅力的。それを打たせていくことで、相手がそこに2人、3人と人数をかけ、反対側にアウトナンバーができる。そこに(東江)太輝とか(石川)出、佐藤らが入っていけばいい形がつくれる。反対側のサイドには(ライトウイングの)ユクシーもいる。彼のジャンプは空中で止まってる時間がすごい長いので、サイドシュートが楽しみです」
ーユクシーと同じ左利きの髙橋友朗も成長が見える。
「彼は去年の最初のゲームはプレッシャーでキャッチミスをしたり、手が縮こまってゴールキーパーのいるところにシュートを打ってしまったりしていたので、それがシュートを決められるまでになったのはすごい成長です。初戦も4点取りましたね」
ーホーム開幕戦は選手が揃う。
「新しい選手もまだ合流したばかりなので、全幅の信頼を置くのは難しいです。監督というのは最悪のシナリオを想定して采配しないといけないですし。ただ、やっぱり期待する部分は当然大きいので、期待に応えてくれれば、チームは一気に乗っていくだろうと思います。初戦で23点しか取れず、今はちょっと選手も疑心暗鬼になって、ピリピリしてると思うんですけど。ホーム開幕戦では、精神的にもっとガツガツしたものを選手たちが見せてくれると思います」
ーホーム開幕戦に向けて意気込みを。
「1戦目のふがいない試合を完全に払拭したい。本当に見てて楽しい、応援したくなるようなコラソンのハンドボールを表現できるように、しっかり準備していきます」