【一問一答】「球際で負けないことが必要」FC琉球の野田隆之介主将

 
気持ちの入ったプレーや声掛けでチームを鼓舞する野田隆之介主将=5月3日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム(長嶺真輝撮影)

 サッカーJ3のFC琉球は3日のホーム戦に敗れ、通算成績は3勝5敗1分となった。「1年でのJ2復帰」を掲げながらスタートダッシュに失敗し、シーズンの約4分の1を消化した現時点で20チーム中13位と下位に沈む。3日の試合後、野田隆之介主将がメディアの取材に応じた。

「相手の方が戦っていた」

ー試合の振り返りを。

 3点入れられて、こっちは2点しか入れられなかった。結果を受け止めるしかないですね。

ー試合後のロッカールームの様子は。

 やっぱりみんな下を向いていました。2連敗で、しかもホームで負けたってこともあるので。正直いい(雰囲気の)ロッカールームではなかったですね。

ー改善点は。

 相手のチャンスが、そのまま自分たちにとって本当に危ないピンチになってる。戦術もそうですけど、球際で負けないだったり、体を張る部分だったりがもっと必要です。今日みたいな少し荒れた試合でも相手は戦ってた。自分たちも戦ってないわけではなかったけど、相手の方が上回っていたと感じました。

ー自身は後半途中に入って1点差に追いつくゴールを決めた。

 (上原)牧人がいい形でボールを出してくれたので、ああいうゴールをどんどん増やしていきたいです。ただ追い付けなかったので、意味がないと言ったらあれですけど…。悔しいです。

「キャプテンとして責任感じる」

ペアルティエリア内でシュートを放つ野田

ー前戦の愛媛戦でももったいない負けをした。

 やっぱり球際のとこで負けてるので、こぼれ球が相手に行ってしまうシーンが多いと思います。一人一人が「勝ちたい」という思いを持つことが一番大事。口で言うのは簡単ですけど、それをしっかりピッチで体現できればいい結果になると思います。

ー試合後、サポーターからの厳しい声をどう受け止めたか。

 戦ってるのは僕たちだけじゃないので、ああいう風に心から叫んでくれるのだと思います。不甲斐ない試合が多いので、サポーターの皆さんにはキャプテンとして責任を感じています。みんなにスタジアムを笑って帰ってほしいので、僕たちがピッチで気持ちの入ったプレーをやらないといけない。すごい悔しいです。

ー「もっと話し合え」という声掛けもあった。チーム内のコミュニケーションは。

 前に比べて練習中に喋る選手は増えてきていて、雰囲気はいいと思います。牧人とかは最初全然喋らなかったんですけど、今は自分から発信するようになっています。それはチームにとって大きなことだし、良いことだと思う。一人一人が思っていることを伝えれば、チームの繋がりが良くなってくる。それをさらにピッチで出せれば、もっと良くなると思います。


長嶺 真輝

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ながみね・まき。沖縄拠点のスポーツライター、フリーランス記者。
2022年3月まで沖縄地元紙で10年間、新聞記者を経験。
Bリーグ琉球ゴールデンキングスや東京五輪を担当。金融や農林水産、市町村の地域話題も取材。

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