沖縄初のプロ野球球団「琉球ブルーオーシャンズ」が破産 負債1億8千万円
- 2023/4/8
- エンタメ・スポーツ
調査会社の帝国データバンクの発表によると、沖縄初のプロ野球球団「琉球ブルーオーシャンズ」を運営するBASE沖縄野球球団(宜野湾市、渡辺暁代表)が、3月31日付けで那覇地裁沖縄支部に自己破産を申請した。チームはコロナ禍で大きく活動を制限され、昨年11月から一時休止していた。データバンクによると、負債総額は1億8千万円。
チームは日本野球機構(NPB)入りを目指し、2019年7月に設立された。沖縄出身で、元ヤクルトスワローズの比屋根渉(沖縄尚学高校ー城西大学出身)が入団内定第1号となったり、投手として千葉ロッテマリーンズや横浜DeNAベイスターズで活躍した清水直行氏が初代監督に就いたりして話題を集めた。
コロナ禍で活動制限 金融機関との交渉も不調に
しかしコロナ禍で興行試合などができず、資金繰りが悪化。公表資料によると、2020年12月期の売上高は約6,200万円、21年12月期はわずか3,000万円にとどまり、昨年11月には活動の一時休止を余儀なくされた。
12月にはホームページで休止中の現状を報告し、早期の活動再開に向けてスポンサー候補にBASE沖縄野球球団が保有する全株式を取得してもらい、社を存続させる方向で調整していることを明かした。しかし金融機関との交渉が不調に終わり、結局再開の目処は立たなかった。
ブルーオーシャンズを巡っては、選手への報酬未払いが発覚したり、自ら企画したアジア各国の若手選手育成やお披露目を目的としたリーグ戦「アジアウィンターリーグ」を開幕直前に中止したりと、運営を巡って様々な問題が表面化していた。