沖縄の2月観光客59万人超 増加数が過去最大

 
県内の入域観光客数は回復傾向が続いており、2月は過去最大の増加数を記録した=24日、那覇市の国際通り

 沖縄県は24日、2023年2月の入域観光客数が対年同月比で3.3倍(41万8700人増)の59万7900人となり、増加数が本土復帰した1972年5月以降で過去最大だったと発表した。外国客を含めた観光客数の全体では、新型コロナ禍前の19年同月に比べて2割ほど少ないものの、国内客に限ると2月の過去最多を記録した。

 県は、2月の入域観光客数が増加した要因として、▽新型コロナの感染状況が落ち着きをみせ、行動制限がない状況が継続している▽修学旅行が一定程度回復している▽1月のサッカーキャンプに続いて、県内でプロ野球キャンプが実施された-ことなどが影響したと分析している。

 入域観光客数のうち、国内客数は前年同月比209.4%増55万4500人。地域別の内訳では、東京方面からの入域が同188.9%増の26万8400人で最も多かった。続いて関西方面からの入域が同231.8%増の11万8800人。名古屋、福岡方面からの入域も、前年度同月に比べ、いずれも150%以上の増加率だった。 

 外国客は、新型コロナの影響による入国制限などで入域がなかった前年同月から、4万3400人まで回復。内訳は、韓国の1万9700人が最多で、台湾が1万6900人と続いた。県は、2月の外国客入域状況ついて、台湾や韓国、香港と那覇を結ぶ路線の運航が継続し、台湾-石垣路線のチャーター便も運航されたことから、堅調に推移したと分析している。

 3月について、県は▽航空各社における旅行需要を反映した運航計画や春休み期間の増便▽プロ野球オープン戦の開催▽全国旅行支援の継続-などから、引き続き好調に推移することが期待されるとした。

 外国客についても、台湾・韓国・香港-那覇路線の運航に加え、タイ(バンコク)ー那覇路線のチャーター便が初運航されるなど、今後も回復基調が続くと見込んでいる。

(記事・写真・図 宮古毎日新聞)


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