採用取り止め、友人関係希薄に… コロナ禍の影響「あり」94.4% 沖縄県学生就職意識調査
- 2022/6/13
- 社会
求人サイト「オキナビ」の運営などを行う株式会社プロアライアンス(大城佑斗代表)と沖縄県内の学生団体CEO(舟大琉人代表)が「令和3年度沖縄県学生就職意識調査」の結果をまとめた。昨年に続き、調査は2回目。新型コロナウイルスの感染拡大によって就職活動・学生生活への影響があったか、との問いに対し、前回比でほぼ横ばいの94.4%が「影響がある」もしくは「やや影響がある」と答えた。
調査期間は2021年11月1日~22年3月13日。対象は2022年3月および23年3月卒業見込みの4年制大学・短期大学・大学院・専門学校に通う学生。531人(男性308人、女性187人、回答したくない・その他36人)が回答した。
「内定取り消し」「説明会中止」も
コロナ禍による就職活動への影響で最も多かったのは「企業説明会・面接がweb開催になった」との回答。「合同企業説明会が中止になった」「企業・施設の情報収集が難しくなった」との悪影響も多く見られた。
少数ではあるが、「内定が取り消しになった」「応募したい企業・施設が新卒採用を取りやめた」など深刻な回答もあり、コロナ禍による厳しい状況が続いている現状が浮き彫りとなった。
遠隔授業で理解度低下 留学取り止めも
アンケートでは学生生活への影響も聞いているが、同じく深刻な回答が多数見られた。
多かったのは、遠隔授業が取り入れられたことで「講義内容への理解度が低下した」「講義に集中できなくなった」との答え。対面、遠隔の授業が混在するため、スケジュールの管理に苦慮している様子も伺えた。
「友人との関係が希薄になった」「大学・学校のイベントが開催できなくなった」「海外留学の予定がなくなった」なども多い。他者とのコミュニケーションの取り方や、学びを深めるという学校本来の意義を学生が享受できる機会が減っている。
総括では「コロナ禍において、対外との『接点』が減少傾向にある今、学校、企業、双方が学 生との『接点』をどのように取るのかを考え、取り組むことが学生との出会いに繋がることを意識したい」と提言した。