FC琉球の新監督にフェルナンデス氏 スペイン出身、バレンシアのヘッドコーチも経験

 
ナチョ・フェルナンデス氏

 サッカーJ2のFC琉球は12日午後、スペイン出身のナチョ・フェルナンデス氏(49)が新監督に就任すると発表した。フェルナンデス氏は直近の2021-22シーズン中、世界トップ級のレベルの高さを誇るスペインリーグ1部のバレンシアCFでヘッドコーチを務めた。入国日、チーム合流日は後日公表する。

 現在、3勝12敗6分の勝ち点15で最下位(22位)に沈む琉球は、今月6日付けで喜名哲裕前監督を解任。11日のV・ファーレン長崎戦では倉貫一毅ヘッドコーチが暫定的に監督を務めていた。

コメントに熱 「ハードワークを誓う」

 フェルナンデス氏はバレンシアFCの他、2019~21年には同じくスペインリーグ1部のアトレチコ・マドリッドのBチームで監督として指揮を執り、18~19年には同1部のヘタフェCFでヘッドコーチを務めた。

 リリースのコメントでは、球団に対して「全員が一つになり、現在の困難な状況から抜け出すために仕事を託してくれた事に心から感謝いたします」とした上で、「これからエキサイティングな挑戦に立ち向かい、私の仕事でこのクラブが在るべき場所にたどり着くようにする事を約束します」と断言。

 サポーターに対しては「困難なこの瞬間に全員が一つになり、立ち向かい、選手たちを支え、励まし、応援し、選手たち自身が皆さんのサポートを大きく感じることができるようにしていただきたいです。そうなれば、私たちが定めた目的を達成することができるはずだからです」と団結を求めた。

 最後は、熱量の伝わる以下のコメントで締めくくった。

 「私は奇跡は約束できません。しかし私がハードワークする事、皆様の団結があればどんな時でも粘り強く、たゆまぬものになることを保証します。私たちは日々全力でハードワークし、チームの最大限の力を発揮できるように努めます。私たちは定義されたシステムを持ちません。アイデアがそこにあれば、システムは素晴らしい選手達が創り出します。日々ハードワークする事、そしてチームとして大胆に戦う事を、私はここに誓います。バモス!琉球!」


長嶺 真輝

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ながみね・まき。沖縄拠点のスポーツライター、フリーランス記者。
2022年3月まで沖縄地元紙で10年間、新聞記者を経験。
Bリーグ琉球ゴールデンキングスや東京五輪を担当。金融や農林水産、市町村の地域話題も取材。

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