供用2周年で祝賀会 那覇空港第2滑走路
- 2022/3/27
- 経済
那覇空港第2滑走路の供用開始後2周年を記念した祝賀会が26日、同空港で開かれ、関係者ら約200人が参加した。石嶺伝一郎那覇空港拡張整備促進連盟会長のほか、玉城デニー知事、西銘恒三郎沖縄担当相、菅義偉前首相もあいさつに立ち、同空港と県全体の発展を祈念した。代表者による鏡割りも行った。
那覇空港は、第2滑走路の供用開始により滑走路処理容量が従来の1.8倍となる24万回に拡大した。第2滑走路の総事業費は2074億円。
石嶺会長は、あいさつで「本土復帰以降の沖縄振興で、観光需要増に対応できる那覇空港の拡張整備、第2滑走路の建設は大きな課題だった。第2滑走路の完成までには、政界、経済界の息の長い運動があった。第2滑走路の実現に情熱を傾けた全ての皆さんに感謝する」と語った。
玉城知事は「新型コロナの影響が長期化し、入域観光客数が大幅に落ち込んでいる。県としては、水際対策を徹底するなど『安全安心な島沖縄』の構築に向けて取り組んでいる。国の支援策を活用して、段階的に国内外の旅行需要を取り組んでいく」と述べた。
西銘担当相は「沖縄は、間もなく復帰50周年を迎える。観光や物流を始め、沖縄の産業発展に那覇空港の利便性は欠かすことができない。引き続き関係省庁と連携しつつ、沖縄振興に全力を尽くしていく」と語った。
菅前首相は「観光客が増えるにつれて(沖縄の)有効求人倍率も始めて1倍を超えた。地価の値上がりも全国で上位を占めるような状況になった。現在は(新型コロナの影響で)このような状況だが、沖縄の観光はV字回復すると信じている」と強調した。
(記事・写真 宮古毎日新聞)