都市対抗野球 沖縄県予選② 蘇ったチャレンジ精神

 
同点のホームを踏みベンチでハイタッチの沖縄電力・小濱佑人選手

 それでも敗者復活戦で底力を発揮。「沖縄で一番強いと言われ、なかなかライバルがいなかったところ、エナジック、シンバという勢いのあるチームが出てきた。上から目線では決してはないけれど、強いチームがどんどん出てきたことは嬉しいこと。全国で勝っていくためにはライバルがいないと。お互いに切磋琢磨してレベルを上げていかないと沖縄県勢が本戦で勝っていくことが出来ない。今日は強くなってきたチームに負けたくないって思った。自分たちは格上ではない、チャレンジする!挑戦する!という気持ちが蘇った」と目を輝かせた。

シンバ・又吉亮文投手好投も一球に泣く

 リリーフした松川投手も「僕が投げると何かが起こるんです。(6回から登板しその後逆転)先輩たちの『勝たないといけない』という気持ちを強く感じて、より自分も気持ちが入った」。と話した。また、勝ち越し打を放った渡慶次選手は「僕の長所は長打力。外野の間を抜こうと低めの甘い球を狙っていた。沖電は又吉投手を苦手としていて、いつも打てない。ただ、ここしか打てないところにスライダーがきて一球で仕留められた。いつでも行けると準備していて良かった」と笑顔を見せた。

絶対王者に蘇ったチャレンジ精神


 実は、第2代表権を獲って、ほっとしている理由がもう一つある。主力選手の家族が体調不良を訴え、PCR検査の陰性結果を待って合流した選手がいたのだ。それまで、チームに迷惑を掛けてはいけないと、その選手は全ての練習が個別になった。

 古謝監督は「コロナで今までにない色々な事が起こる。県外試合も出来ない、なかなか気持ちも乗ってこない。それでも大会を開催してもらえた。今日はルーキーの古波蔵が先発して粘り、若い松川の頑張りがチームの刺激になった。もう一回チャレンジャーの気持ちを持って九州で頑張ってきたい」と厳しい表情で話した。

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