石垣島「まちのコイン」が実現する“地域資本主義”とは

 

石垣島では「まーる」

 こうして無事石垣島に拠点を設け、まちのコインの導入準備を開始。試験運用期間を経て、2021年8月29日(日)より本格的に石垣島での利活用が開始する運びとなった。

 コインは世界の通貨名が違うように、まちのコインも地域によって通貨名を変えている。鎌倉は「クルッポ」、小田原は「おだちん」など、それぞれ通貨名に語呂の合わせ方や意味がある中で、石垣島は「まーる」に決定した。

 「まーる」は石垣島の方言で”とっても”を意味し、沖縄の方言で”助け合い”や”支え合い”と訳される「ゆいまーる」にも由来している(ほかにも「円=まる」や「地域内で感謝が”まわる”」など、あらゆる意味が”ちゃんぷるー”されている点も沖縄らしい)。

 あらゆる可能性を秘めたまちのコイン。今後は、各地域それぞれの通貨同士の換金(まーる⇔おだちん、など)や、遠隔地でもコインのやりとりを可能にする機能の実装を予定している。それにより、まちのコインを介した地域間での交流や、観光客が訪問前から地域と関係性を築くことができる体験などを提供する予定だ。

 ゆたかな地で育まれ、ゆたかな心を持つ(と、移住者の筆者からは見える)石垣島の人々が、まーるをどのように使い、地域を活性化していくのか。想像するととても楽しみで、本島から石垣島に足を運ぶ際はぜひまーるを利用してみたいと思っている。

◎石垣島「まーる」導入スポットやアプリのダウンロードはこちらhttps://coin.machino.co/regions/ishigaki

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三好 優実

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香川県出身・沖縄移住歴6年目のフリーランス編集者・ライター。主に沖縄県内の観光・グルメ・経済について執筆。シリーズ本「香川県あるある」の著者。

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