「3×3」チーム始動へ バスケ熱高い沖縄もいち拠点に 品川選手
- 2021/6/27
- エンタメ・スポーツ
「ハングリー精神が違う」海外で受けた刺激と覚悟
それでもすんなりとプロ選手になれた訳ではない。最初にトライアウトを受けた球団には入れなかった。しかしその球団を通してオーストラリアのプロリーグ、さらに後にはアメリカの独立プロリーグにも参戦できたことが、品川にとって大きな刺激となった。
「実際に海外のプロ選手と対戦して、日本よりレベルが全然高かったです。技術の差だけではなくて、ハングリー精神が日本と違うな、と。ルーズボールの取り方とか海外の選手はやっぱり熱くて、ファールを取られたとしてもボールを取るんだ、試合にどうしても勝ちたいという気持ちはすごいです。ハングリー精神というところは、すごく刺激をもらったし、そういう世界でプレーしたいと思いました」
海外で揉まれ、さらに上を目指したい気持ちが芽生えたのちに、新潟、千葉の3×3プロチームで所属選手としてプレーした。国内ではプロ選手と言えども、仕事と3×3の兼業をしている選手が多い。その中で品川は一昨年、6年間務めた消防士を辞し、バスケに打ち込める環境づくりを選んだ。さらに現在は、世界の舞台で戦えるプロチームをつくるための準備を進めている。
また、アパレル業界で働いていたがプロバスケ選手になるという夢をかなえ、自身もプロ3×3プレイヤーとして活躍する妻の夏帆(なつほ)さんとともに、品川はアパレルブランド「STAILE(スタイル)」を立ち上げた。バスケットボールウェアを通じて、バスケの認知と普及と”挑戦”することの大切さを広めたいという思いを込めた。ブランド名はSTYLE(型・流儀)にANOTHER(別)とI(自分)を掛け合わせ、”新たな自分”を見つけるという意味を持たせている。