SNSマーケ、フォロワー数重視はもう古い?鍵はコアファン層(株)AIENKIEN
- 2021/6/25
- 経済
各企業がこぞってマスメディア広告からWEB広告へシフトする中、SNS戦略の重要度はますます高まっている。企業は公式アカウントで自社商品やサービスをPRするキャンペーンを打ち出すなど顧客の獲得に必死だ。
そんな中、従来型のWEB/SNSマーケティングとは一線を画す「ファン創り」を軸としたWEB/SNSマーケティング支援に沖縄で唯一乗り出したのが株式会社AIENKIEN(那覇市、平木宏空代表)だ。企業顧客の中から、その企業のファンを見つけ出し、継続的にサービス・商品を購入する「コアファン」に育てることで企業を支援している。従来のWEB/SNSマーケティングとは何が違うのか?同社の中山拓也取締役に聞いた。
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ファン創りマーケティングとは?
「ファン創りマーケティング」とは、LINE、Instagram、Twitter、FacebookなどのSNSを活用し、企業の潜在顧客の醸成や顧客の可視化などに取り組む手法だ。「ファン」とは業界によって「リピーター」「ロイヤルカスタマー」「アンバサダー」などとも呼ばれる。同社はファンの存在が企業にもたらしてくれることとして①売上向上②広告宣伝費の減少③ブランディング―を掲げている。
中山さんによると、一般的に売上の約8割はファンが作っていると言われており、企業にとっては「新規顧客獲得コスト」は「ファンの消費行動を促すコスト」より約5倍もかかるという。また、コアなファンからは事業の可能性を広げる新しい情報や、サービス・商品の改善に直結する意見を吸い上げることも出来るため、企業の繁栄に欠かせない存在だ。
「SNSは炎上が怖い」と慎重な姿勢を見せる企業もいるが、中山さんは「逆に商品やサービスを好んで利用するファンが炎上を抑えてくれることもある」と市場におけるブランディング効果にも期待する。