大宜味産の日本そばブランド化へ 10年“隠れていた”地域資源
- 2021/4/30
- 食・観光
道の駅で販売、村長「まーさん」
販売は「道の駅おおぎみ・やんばるの森ビジターセンター」の運営会社ファーマーズ・フォレストが協力することになった。4月29日からレストラン「やんばるシーサイド」で「大宜味産和そば」の提供を開始。麺に使われているそば粉は、今年2月に収穫した「新そば」だ。5月上旬からは袋入の生麺の販売も予定している。
販売開始に先立って大宜味産和そばを試食した大宜味村の宮城功光村長は、何度も「まーさん」と声を上げ、「画期的な発見だなという思い。大宜味産和そばのブランド化に向けて、しっかりとバックアップしていく」と期待を込めた。
今後も村の魅力を発信 サイトも開設
麺の開発に尽力した荒木さんのグループは今年3月で「かりゆし塾」の活動が終了したあとも、引き続き地域活性化に取り組むことにした。4月にはウェブサイト「ぶながやどっとこむ」を開設して、大宜味村の魅力を発信している。
「大宜味村は自然に囲まれていて、シークヮーサー以外にもいろんな農作物が作られています。魅力的なモノがたくさんあるのに、まだ広く知られていない。大宜味の人は『商売が下手だ』と言われることもあるが、村の人と一緒になって地域活性化の役に立ちたい」
今回商品化した麺は将来的に、大宜味村のふるさと納税の返礼品としても活用する展望を描く。また、那覇市内の飲食店で「大宜味産和そば」のメニューを提供して大宜味村の魅力を知ってもらい、観光客を呼び込む計画も進めている。「大宜味産和そば」ブランドを活用した地域活性化の取り組みは、始まったばかりだ。