県「さらに強い対策も」 まん延防止措置には慎重

 

 新型コロナウイルス感染症に関連して7日、県内で過去2番目に多い155人の新規感染が確認されたのを受け、玉城デニー知事は県庁で会見し、「8日、9日の状況によっては、さらに強い対策を検討しなければならないのではないか」と述べて危機感をあらわにした。一方で、「まん延防止措置」の申請については引き続き慎重な姿勢を示した。

 3月中旬以降の感染拡大を踏まえ、県は1日から沖縄本島中南部の20市町村で飲食店などを対象に午後9時までの営業時間の短縮要請を実施。ただ、7日も155人のうち150人が中南部地区での判明となるなど、同地区での感染拡大は収まっていない状況が続いている。

 これまで、県内で1日当たりの感染者数が最も多かったのは昨年8月9日の156人。ただ、同日は県内最大の繁華街である松山地区の集団検査で70人の感染が判明していることを考えれば、今回の155人は実質的に過去最多ともいえる。

 ただ、1人の陽性者から何人に感染が広がったかを示す実効再生産数は、沖縄本島で2.14(3月22日~28日)から1.35(同29日~4月3日)に低下した。推定感染源が飲食関係の感染者数も減少に転じている。県保健医療部の糸数公保健衛生統括監は7日、新規感染者数について「土曜日(10日)くらいまでで徐々に下降していくのではないかと思っている」と述べたが、ピークの時期については「まだ分からない」とも語った。

県「状況を見極めたい」

 今後の見通しが現状で不透明な中、県の判断も揺れている。7日の会見で、玉城知事は「一段と強い警戒心を持って、より県民の理解と協力がなければ、この(感染者)数は食い止められない」と強調する一方で、「まん延防止措置」については慎重姿勢を崩さなかった。

 記者団から出た「まん延防止措置を申請しないのは、ゴールデンウィークにかかってしまうことが理由なのかと思う」との指摘に対し、玉城知事は「申請しない理由はないが、状況を見極めたいというのが正直な感想。同措置は行動や移動の自粛を伴い、県経済にどのような影響を与えるかは言わずもがなだ」と強調した。

 また、「より強い措置というのは、時短をさらに1時間早めてもらうとか、午後8時、9時以降の飲み会を控えてもらうとか、まん延防止措置とは違う、県からお願いする県民の皆さんへの取り組み、一段強い警戒態勢と受け止めていただけるような、そういうお願いが必要であると想定している」とも述べた。

 県は、時短要請を行っている飲食店など約9000店舗を巡回して感染対策の徹底を呼び掛けるほか、宮古・石垣の空港でも希望者を対象にPCR検査を実施する方針も示している。

(記事・写真・図 宮古毎日新聞)

Print Friendly, PDF & Email

関連記事

おすすめ記事

  1.  初めて出場した九州地区大学野球選手権南部九州ブロック決勝トーナメントで初勝利を納め、準決…
  2.  奄美大島勢初の快挙。第149回九州高校野球鹿児島大会(県高野連主催、朝日新聞社など後援)…
  3. 「率直に言うと、玉城デニー知事のコロナ対応は失敗に他なりません」 そう厳しく批判するのは、…
  4. 「沖縄県内のとある小学校のミニバスケットボールチームの話です。大会で勝ち上がって県外遠征試…
  5.  新型コロナウイルス患者が適切な治療を受けられずに在宅で死亡するケースもある中、沖縄県北部…
琉球海運_広告国場組大寛組前田鶏卵
前田鶏卵国場組大寛組琉球海運_広告

特集記事

  1.  11日に東京都内であったプロ野球の新人選手選択会議(ドラフト会議)。沖縄出身選手では亜細…
  2. 「率直に言うと、玉城デニー知事のコロナ対応は失敗に他なりません」 そう厳しく批判するのは、…
  3.  地球温暖化に対する危機感はいまや世界中で共有され、2015年のパリ協定を契機に、…
ページ上部へ戻る ページ下部へ移動 ホームへ戻る 前の記事へ 次の記事へ