県民と米国人つなぐ音楽デュオ 福祉支援や三線指導で交流の場

 

 三線クラスでは、英語と日本語の2か国語が飛び交い、子ども達にとって日本語を学ぶ場にもなっているという。具志さんは「なるべく沖縄の歌を教えてあげたい。子ども達は三線を弾きたがるけど、歌を覚えないとすぐに三線を忘れてしまう。米国に帰っても三線が弾けるように、歌を覚えさせることを意識している」と話す。

 「歌をしっかり覚えさせて、自分で工夫する方法を分かれば、一人になっても自分で考えてできる。そういう力を引き出したい。教えられたことをやるのではなくて、どうやったらできるかや音楽を通して三線の楽しさを伝えている」と帰国した子ども達のその後につながるように意識している。

米国人と県民の縁をつなぐ役目に

 具志さんは「私は人と人の縁をつなぐつなぎ役」といい、「沖縄に来て住んでいる海外からの人たちに沖縄のいいところをみてほしい。思い出に残るのは『人との繋がり』。地元と交流して友情を築いてほしい。県内の子どもたちが『英語が話せなかったから勉強しよう』『カリフォルニアに行ってみたいな』など子どもたちの夢が広がるキッカケにもなってほしい」と期待していると話す。

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