また、税理士になるために必要な2年間の実務経験は、大学院在学中に大手税理士法人でアルバイトをしながら積んでいったといいます。

　そしてついに2020年1月に若干26歳にして大手法人から独立。「比嘉あずさ税理士事務所」の設立を果たしました。

　大手税理士法人に所属しながらも税理士を続ける事は出来たのに、どうして独立しようと思ったのか尋ねると、

　「やっぱり小さい頃に見た女性税理士のキラキラしたお家のイメージがあったので、『税理士＝独立』という考えに自然となっていました。独立する事を目標に動いていたわけではなく、税理士になって自分の事務所を構えるイメージが小さい頃からあったので、ただそこに向かって進んでいただけなんです。逆算しながら自分の人生を進んでいたら、こんな感じになっていました」

　そう明るく朗らかに話してくれる比嘉さん。
　小さな頃からすでに自分の将来をイメージし、そこに到達するまでに必要な過程を選択して進んできました。

　独立前に実務経験を積んでいた頃、すごく仕事の出来る上司が、繁忙期ですごい量の仕事を抱えている様子を見て「あの人がこなす仕事の量を、私は同じ時間内で出来るのだろうか…」と感じたこともあり、税理士を目指すことに対して、少し後ろ向きになっていた時期もあった比嘉さん。

　そんな時に、同じ女性として活躍している税理士から
　「今は仕事がとっても忙しくてボロボロかもしれないけれど、せっかくここまで目指している税理士。絶対に税理士になる目標だけは捨てない方がいいよ」
と言われ、その言葉も比嘉さんの背中を後押しし、税理士として独立するために奮闘できたと話してくれました。

税理士を目指す人へのプチ・アドバイス♪

　5科目の試験合格という高いハードルがある税理士。
　しかし、何歳からでも目指すことができて、会社の利益を経営者と共に伸ばす手助けをすることで、大きなやりがいを得られる仕事でもあります。

　そんな税理士になるためのプチアドバイスを比嘉さんに伺ってみました。

・資格は短期集中で取った方がいい
・資格は計画的に取った方がいい

　この2点が大切だと比嘉さんは話します。

　税理士になるには2年の実務経験を積まなければならないというルールがあるのですが、働きながら資格の取得となると、実務が楽しくて仕事に没頭してしまい、自分の勉強をする暇がなくなってしまうといいます。税理士資格の取得は平均で10年かかってしまうとも言われ、最短での合格が鍵になります。

　「何歳までに税理士の資格を取得するのかをしっかり決めて、そこに向けて『逆算』しながら勉強して試験を受けて、税理士を目指すことをオススメします」

人生目標は、仕事もプライベートも両立できる女性！

　独立して約1年が経ち、取引先も右肩上がりで増えている比嘉さんに、これからの目標を聞いてみました！