つつじ祭りだけじゃない 東村の知られざる魅力
- 2021/3/18
- 食・観光
さんぴん茶との密接な関係
東村とさんぴん茶には、実はとても密接な関係性がある。さんぴん茶をここまでの沖縄大衆飲料に変えたのは沖縄ポッカだと言われている。その工場が東村にあるのだ。
現ポッカの工場はもともとパイン製造工場だった。後に沖縄ポッカコーポレーションの初代社長となる水田正明氏が沖縄駐在員として赴任して売り上げを伸ばしていく中、本土からの流通コストをどう改善していくべきかという課題に直面していた。そんな時、パイン製造から撤退を決めた工場側から「ポッカ製品を作りたい」という申し出があった。
この時に双方のニーズがマッチし、県内での製造拠点ができたのだ。1990年のことだった。
その後営業所スタッフで沖縄独自の製品開発が進められる中、昔から沖縄で人々に飲まれてきた「さんぴん茶」に注目。沖縄のこってりとした食文化にはさんぴん茶の苦さが良く合う。弁当とセットにできるよう缶入り飲料の販売ができないかと商品化した。
当初は地元の人々に受け入れてもらえなかったが、社運をかけた商品。なんとか頼み込んで商店などに置いてもらうと、オジーオバーたちから火が付いた!
その後CM展開などにも力を入れ、多くの商店から引っ張りだこになる商品へと成長したのだ。
ダムにさんぴん茶など、知られざる魅力がたくさん詰まった東村。ぜひ、つつじ祭りで心身ストレスを発散しながら、見所満載の村を堪能してみてはいかがだろう。