「2月がハイシーズン」阪神キャンプの宜野座村 無観客への秘策とは
- 2021/2/22
- 経済
観光ハイシーズン、夏よりも2月
そのような事情も重なってか、村は官民一体となって阪神タイガースの歓迎ムードを後押ししてきた。宜野座村観光協会の仲間赴人事務局長は「宜野座村では夏よりも2月が観光のハイシーズンです」と話す。
道の駅ぎのざ内観光情報センターでは、阪神のポップアップショップを展開している。キャンプ先の市町村の中で球団グッズを通年販売する店舗があるのは、宜野座村だけだ。Tシャツ、キャップ、タオル、タンブラーなど、宜野座村でしか手に入らない限定コラボ商品も多く取りそろえる。今年は無観客キャンプでほとんど人が集まらず、球場周辺での出先販売ができなくなってしまった。例年より数量を減らして発注したものの、2月上旬の時点で売り上げは例年の1割前後だという。村観光協会は「おうちで宜野座キャンプ!」と銘打ち、2月1日にネットショップ(https://ginozakanko.com/)をオープンした。
それ以外にも飲食店などの出店も叶わず打撃は大きい。「とにかくこんなに静かな2月の宜野座村は初めてです」とこれまでになかった雰囲気に戸惑う。
仲間事務局長は「涙を流して『宜野座に行きたい』と電話をしてきた高齢の阪神ファンの方もいました。明るくて愉快な人の多い阪神ファンのみなさんと直接触れ合えなくなるのは寂しいです。盛り上がるのも大切ですけど、もっと大事なのは命ですからね。しょうがないですよね。どうにかして宜野座キャンプの雰囲気を感じてもらえるような取り組みをしていこうと思っているので、楽しみに待っていてほしいです」と呼び掛ける。