400年の伝統題材のエイサーで島を元気に!若者が動画制作

 

 クラウドファンディングで動画撮影や活動にかかる資金を募ると、約50名の支援者が集まり、目標金額を達成した。支援者の中には、「応援しています!頑張ってください!」「曽祖父が暮らしていた多良間島、また安心して行けますように!」「多良間出身なので今回の試みを素晴らしく思います」「小さな島から大きな夢を」「こんな大変な時だけど、多良間をいつも思っています。早く収束を願うばかりです。コロナに負けず、島の皆さん心から応援しています」などと応援のコメントが寄せられた。

感染症対策をしながら練習や動画撮影

 エール動画は、多良間人に好評だった一曲目「大豊見親(うふとぅゆみや)」、新曲の二曲目「Neo soul “CHO-BIN”」の他、「ダイナミック琉球」のダイジェスト映像や「八月踊り」の映像、団員や関係者からのエールを織り交ぜた内容の動画を制作している。年内に撮影を終え、来年1月に多良間島民へ公開する予定だ。

感染症対策をしながら動画撮影に向けて練習に励む(写真:多良間ふしゃぬふエイサー)

 一曲目「大豊見親(うふとぅゆみや)」は、八月踊りの中で披露される組踊「忠臣仲宗根豊見親(ちゅしんなかそねとぅゆみや)」を元に作られ、今年11月に初披露した新曲の二曲目「NEO Soul”CHO-BIN”」は、戦前の「八月踊り」の中で演じられていた「手水の縁(てみずのえん)」を著し、琉球王国時代の蔡温によって多良間島に家族が島流しにあった詩人「平敷屋朝敏」をイメージしている。唄者・登川誠仁さんの最後の弟子・仲宗根創さん作詞作曲、「龍神伝説」の上江洲安秀さん振付の下、完成した。

多良間島にて、多良間青年会へ二曲目を指導する様子(写真:多良間ふしゃぬふエイサー)

大好きな多良間島を応援したい

 代表の波平さんはエール動画の完成に向けて、「当たり前にあった日常が脅かされている今日、それぞれの地域の団結力や発想力がこれからの世界を作る!そう信じて大好きな多良間島、大好きな多良間人を応援するため、毎日試行錯誤しています。なかなか活動が難しい間も、島への思いは消えません。これからさらに活動の幅を広げ、世界中の多良間人・地域人を応援したい」と話す。

 さらに、「全て完成したら、また多良間島で披露したい。石垣や宮古、各郷友会での総会やイベントでも披露し盛り上げていきたい」と意気込みを語る。

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