400年の伝統題材のエイサーで島を元気に!若者が動画制作

 

コロナで「八月踊り」が中止に

 今年は新型コロナウイルス感染拡大防止対策として豊年祭「八月踊り」の中止が決定した。さらに、高齢化率が高い多良間島において、医療や福祉など生活に欠かせない機能の崩壊を防ぎ、島民の安全のため不要不急の渡航自粛、来島自粛が呼びかけられた。

 波平さんは、八月踊りの中止を受け、コロナでの自粛生活を強いられる島民について「八月踊りは、私たち多良間人にとって大きな誇りです。島の人々だけでなく、日本全国から祭りを見に来るファンもおり、島の人と島外の人が一緒になって盛り上がれる大切な機会でもあります。しかし、観光客に限らず島外の大学・高校に通う多良間島出身の子どもたちにも来島自粛をお願いする状況で、島外との交流が少なくなり、経済的にも精神的にも苦しい日々が続いています」と話す。

 さらに、多良間ふしゃぬふエイサーもコロナの影響を受けた。全4部構成のエイサー演舞のうち、昨年は第1部の「大豊見親(うふとぅゆみや)」が完成し、多良間神社への奉納と島民へ初披露した。今年は第3部までが完成予定で活動していたが、コロナの影響で練習ができず、曲の完成が先延ばしになった。

多良間神社への奉納と島民への初披露(写真:多良間ふしゃぬふエイサー)

 波平さんは、「多良間ふしゃぬふエイサーはこれまで、一曲目『大豊見親(うふとぅゆみや)』の多良間島での演舞を通して、島に住むおじぃおばぁ、先輩方に寄り添ってきました。二曲目の完成を間近に控え、様々なイベントで多良間に住む人々、そして島外に住む多良間人を応援できると意気込んでいたところ、ほとんどのイベントがキャンセルになり、演舞の場を失ってしまった」と話す。

「コロナに負けるな!多良間エール動画」で島を勇気づけたい!

 多良間人の誇りである「多良間島の八月踊り」の中止が決定し、さらにコロナ感染への不安と日々戦いながら暮らしている島民を元気付けたいと、多良間ふしゃぬふエイサーが立ち上げたプロジェクトは「コロナに負けるな!多良間エール動画」の作成だ。

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