水道なしで手洗い除菌 循環型ポータブル手洗いスタンド「WOSH」
- 2020/12/8
- 経済
スマホも同時にダブル除菌
WOSHにはスマートフォンを深紫外線で除菌する機能も備わっており、スマホをセットして手洗いを開始すると、天面の部分が点灯して30秒間のカウントが始まる。コロナウイルスの場合だと、99.9%以上を除去できるという。
渡邊さんは「スマホは頻繁に触れるので、“第三の手”とも呼ばれます。トイレの便器の約18倍の菌が付着しているという研究もあり、手洗いと同時に除菌することで感染対策効果が向上します」と説明した。
県内では現在、本格導入はまだだが那覇市泊埠頭旅客ターミナルビル「とまりん」前に試験的に設置している。全国では関東を中心に30~40台が設置され、12月中旬から3500台を順次設置している予定という。
現在飲食店など様々な施設で主流となっているアルコール消毒は、手荒れやネイルが剥がれたり、においが気になるなどの声がある上、除菌効果についても一部のウイルスには効かないという点がある。さらに、提供する側の管理的な面でもコストがかかるという難点もある。対してWOSHでの手洗いであれば基本的に全てのウイルスに対応しており、水道水よりもきれいな水のため副作用もない。
渡邊さんは今後の展開について「これからどれだけの期間新型コロナウイルスの影響が続くか分からない中で、どこでも手洗いをできるような環境を整えていくことがより重要になってくると思います。将来的には、公衆トイレのように一般的にWOSHが様々な場所に設置されている状況を目指したいです」と語った。
<WOSHのWebサイト>