世界の沖縄そば ブラジル、ハワイ、ペルー それぞれの受け継がれかた
- 2020/11/15
- 食・観光
パスタ麺で作る ボリビア
ボリビアで沖縄そばを提供しているお店は、沖縄県人会がある建物1階のお店や日本食レストランなど約5店舗ほど。また、成人式、豊年祭、敬老会など特別な行事では必ずといっていいほど沖縄そばを食べている。
特徴は「パスタの麺」。自家製麺や手打ち麺はごく稀で、パスタ麺を使用した沖縄そばがほとんど。ダシは、ボリビアが陸に囲まれた海がない内陸国のため魚介類の食材が少なく、鰹節などは使わず、基本的に豚骨と鶏、野菜を煮込み、塩やほんだしで味を整えている。
盛り付けは、肉、ネギ、生姜、かまぼこ、卵焼き。理由は分からないが、南米では卵焼きを乗せたトッピングの沖縄そばが主流のようだ。
沖縄でもお店や家庭によって味は異なるが、沖縄から海外に移民して、現地で受け継いできた沖縄のソウルフード・沖縄そばは、国によってダシ、麺の太さや固さ、トッピングなど違いがある。その国の特徴があって、違いを知れば知るほど奥深く、その国の食文化を垣間見れた気持ちになる。
沖縄から海外を訪れる際は、海外でわざわざ沖縄料理の沖縄そばを食べるのはちょっとと思わず、現地の料理を楽しみながら、旅の一環として、あえて海外で受け継がれる沖縄料理や沖縄そばも味わってほしい。味付けやトッピングなど新しい発見が待っているかもしれない。