ボリビアで「ミス・オキナワ」選出大会、元ミス熱田さん「オキナワ村知ってほしい」

 

 ミスコンには、優勝すれば賞金や副賞が授与される大会もある。ミス・オキナワのグランプリはいくら貰えるのだろうか。これも話を聞くと面白い。

 「賞金はなかった。花束と王冠、メイク道具、スマホをもらった。でも、スマホがレプリカにすり替えられていた」と熱田さん。

 後日、本物が届いたそうだが、ボリビアでは紙幣やスマホなどのすり替えは日常茶飯事。タクシーのお釣りや両替で偽札が紛れ込んでいるなど、レプリカだと聞いても日本のようにニュース沙汰にもならず、驚きはしない。

昨年のミス・オキナワから賞を受ける熱田さん(中央)

ミス・オキナワの活動 豊年祭で沖縄そば

 沖縄の「ミス沖縄」の活動期間は、365日といっても過言ではない。沖縄県の観光関連の行事において、観光PRや親善交流を担う観光親善使節として1年間活動する。

 ボリビアの「ミス・オキナワ」は年で数回活動。初仕事は、翌日の豊年祭。来賓席に座り、沖縄そばを食べて、最後は観客と一緒にダンスを踊ったり、写真撮影のサービスをする。また、Dia de Trigo(麦の日)のイベントやカーニバルなどへ招待され、翌年の豊年祭の広告や大会の審査員としても活動している。

 熱田さんは「村にミスは必要。もっと県系人が参加してもいい。沖縄から来て作りあげた村だからこそ県系人の参加が増えてほしい」といい、「これからもオキナワ村を多くの人に知ってもらうために活動やPRをしていきたい」と語った。

 2016年の熱田さん以降、県系人のミスは出ていない。オキナワ村は来年の2021年で67周年を迎える。近い日、3人目の県系人のミスが生まれる日を村中はずっと楽しみにしている。いつか故郷沖縄の「ミス沖縄」とボリビアの「ミス・オキナワ」の交流が生まれることも将来的に期待している。

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