「平和の礎」、新たな刻銘板を設置 糸満市の平和祈念公園

 
新たに判明した戦没者の名前を刻んだ刻銘板が設置された=19日、糸満市

 沖縄県は19日、沖縄戦などについて新たに判明した戦没者の名前を刻んだ刻銘板を、糸満市摩文仁の平和祈念公園にある「平和の礎」に設置した。

 平和の礎は1995年、沖縄戦などで犠牲になった戦没者を慰霊するとともに、恒久平和を願う目的で建立された。新たに分かった戦没者は、毎年、追加刻銘している。

 今年度に追加刻銘された戦没者は181人(県内24人、県外157人)で、刻銘者の合計は24万2225人となった。

 沖縄県知事公室平和・地域外交推進課の和仁屋浩次班長は「平和の礎の追加刻銘は、来年に戦後80年を迎える中で、今なお取り組みが続いている。遺族の方が刻銘された名前を指でなぞる姿は、非常に心打たれるものがある。二度と戦争を起こしてはいけないという思いを感じさせる」と述べた。 

 その上で、「沖縄県としては、平和の礎の取り組みを通して、平和を希求する沖縄の心を国内外に発信していきたい」と強調した。


この著者の最新の記事

関連記事

おすすめ記事

  1.  サッカーJ3のFC琉球が、第2次金鍾成(キン・ジョンソン)監督体制下の初陣を白星で飾った…
  2. 今季から琉球ゴールデンキングスに加入したアレックス・カーク(左から2人目)やヴィック・ローら=16…
  3.  FC琉球の監督が、また代わった。  サッカーJ3で20チーム中18位に沈む琉球は1…
  4. 戦前に首里城正殿前に設置されていたバスケットボールゴールを再現した首里高校の生徒ら=8月27日、那…
  5.  8月12日、浦添市のアイム・ユニバースてだこホール市民交流室は熱気が渦巻いていた。ステー…
宮古毎日新聞

特集記事

  1. 再びFC琉球の指揮を執ることになり、トレーニング中に選手たちに指示を送る金鍾成監督=19日、東風平…
  2. ヴィック・ロー(中央)の入団会見で記念撮影に応じる琉球ゴールデンキングスの(左から)安永淳一GM、…
  3. 沖縄県庁  沖縄県は、地域の緊張を和らげようと、4月から「地域外交室」を設置し、照屋義実副知…
ページ上部へ戻る ページ下部へ移動 ホームへ戻る 前の記事へ 次の記事へ