「平和の礎」、新たな刻銘板を設置 糸満市の平和祈念公園
- 2024/6/19
- 社会
沖縄県は19日、沖縄戦などについて新たに判明した戦没者の名前を刻んだ刻銘板を、糸満市摩文仁の平和祈念公園にある「平和の礎」に設置した。
平和の礎は1995年、沖縄戦などで犠牲になった戦没者を慰霊するとともに、恒久平和を願う目的で建立された。新たに分かった戦没者は、毎年、追加刻銘している。
今年度に追加刻銘された戦没者は181人(県内24人、県外157人)で、刻銘者の合計は24万2225人となった。
沖縄県知事公室平和・地域外交推進課の和仁屋浩次班長は「平和の礎の追加刻銘は、来年に戦後80年を迎える中で、今なお取り組みが続いている。遺族の方が刻銘された名前を指でなぞる姿は、非常に心打たれるものがある。二度と戦争を起こしてはいけないという思いを感じさせる」と述べた。
その上で、「沖縄県としては、平和の礎の取り組みを通して、平和を希求する沖縄の心を国内外に発信していきたい」と強調した。