沖縄SVが今シーズン2勝目!3位ミネベアミツミFCに1ー0で競り勝つ

 
後半31分、ヘディングで先制点を決め、チームメートと喜び合う山田雄太(中央、11番)=28日、南風原町黄金森公園陸上競技場©️沖縄SV

 サッカー日本フットボールリーグ(JFL)14位の沖縄SVは28日、ホームの南風原町黄金森公園陸上競技場で今季第8戦を行い、3位のミネベアミツミFC(宮崎県)に1ー0で勝利した。白星はホームでラインメール青森に勝った4月2日の第4戦以来、2カ月近くぶり。通算成績は2勝5敗1分で勝ち点7、順位は15チーム中、暫定14位のまま。

後半31分、山田雄太がヘディングで得点

 前半は相手ゴールに迫る場面もあったが、多くは攻め込まれる展開。それでも今シーズン、試合を重ねるごとに改善が見える球際の強さやディフェンダー陣の連動した動きで得点を許さず、スコアレスのまま前半を折り返した。

右クロスに頭で合わせる山田雄太©️沖縄SV

 後半に入るとMF佐田正舟、MF冨久田和真らを中心に中盤が連動して主導権を握る。すると後半31分、冨久田が右から上げたアーリークロス(浅い位置からのクロス)にFW山田雄太が反応し、ほぼフリーの状態でヘディングシュートを放ち、ネットを揺らした。

 終盤は再び相手に押し込まれたが、最後まで球際の激しさを貫き、1点を守って勝ち切った。

髙原選手兼監督 攻守の改善に手応え

 今月7日にJ3のFC琉球と対戦し、0ー2で敗れた天皇杯予選決勝、14日にアウェーで引き分けた今季第7戦と続けて白星こそ挙げられていなかったが、攻守とも上向き調子だった沖縄SV。無失点だった今回は特に守りで我慢ができ、それが結果につながった。

ゴール前で競り合う髙原直泰選手兼監督©️沖縄SV

 試合後、髙原直泰選手兼監督は「なんとか勝ち切って結果を出せたのは非常に大きかったし、選手たちも、特に守備の部分でどれくらいの事をやらないといけないかということを感じたと思う。今日のようなギリギリのゲームにどう勝てるか(が大事)だが、それが今日はできた」と及第点を付けた。

 佐田と冨久田がチームの起爆剤になっていることを指摘し、「2人が柔軟に、素直にプレーを吸収して実行してくれる。それで他の選手たちも触発され、フレッシュな発想になってきてくれているかなと思うし、試合でそれが少しずつはまってきている。守備のセカンドボールへの対処も全員の理解が深まってきている」と評価。その上で「隙や甘さをなくすために何試合かかかってしまったが、ここから盛り返して頑張っていきたい」と今後を見据えた。

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長嶺 真輝

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ながみね・まき。沖縄拠点のスポーツライター、フリーランス記者。
2022年3月まで沖縄地元紙で10年間、新聞記者を経験。
Bリーグ琉球ゴールデンキングスや東京五輪を担当。金融や農林水産、市町村の地域話題も取材。

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