伝統菓子で地域の文化伝える 創業67年の外間製菓所

 

伝統菓子には意味がある

 沖縄の伝統菓子はその土地の文化と行事と強く結びついて、家族のハレを飾り絆を深めてきた。
 有里さんは「沖縄の郷土菓子屋は、本土と比べて行事菓子として使われている特徴がある。行事にお供えするお菓子で意味がある」という。

 例えば、自然の恵みを意味して形取ったお菓子、人間の体を意味した形のお菓子、めでたいことを意味する鯛や鶴亀の形がある。ただ食べるためのお菓子ではなく、飾る物という側面もある。

 一般的には「ちんすこう」が有名だがその他にも様々な菓子が存在し、現在でも人生の節目節目の祝い事に出されたり、贈答品とされるなど、県民の暮らしに根づいている。
 伝統行事と共に沖縄の文化の中に溶け込み、愛されてきたそれぞれのお菓子には世代を超えて大切にされてきた家族への思いが込められている。

行事で仏壇に供えるコーグヮーシを製造する2代目の清主さん

イートインスペースを活用した手作り体験

 外間製菓所では、お菓子の魅力を伝えるため、新たにイートインスペースを設け、2019年9月から体験教室を始めた。

 「今までは伝統的なお菓子を食べたことがある人が買いに来ていた。私と同世代のような、今後沖縄の行事を担う世代も含めて、知らない人に知ってもらうためにも、食べ方の楽しみ方をイートインスペースで、スタッフと話をしながら琉球菓子の歴史や特徴を伝えている」

 ミス沖縄や那覇観光キャンペーンレディなど観光業界からの体験者も多く、有里さん自身も2018年度の那覇観光キャンペーンレディとして、沖縄文化の魅力を伝えてきた経歴がある。

 「出来立てのちんすこうを食べる機会が少ない沖縄の人にも体験してほしい」といい、ゆくゆくは、小学校の体験プログラム、修学旅行の受入など構想を膨らませている。 

手作り体験教室の様子
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