世界レベルの卓球を堪能せよ!張本、上江洲ら集結 17日からアスティーダホーム戦

 
打つ時のポイントを解説し、実演を交えながらフォアハンドの基礎を伝える上江洲光志=12月3日、中城村の琉球アスティーダ卓球クラブ

 卓球ファンのみならず、沖縄県民にとって垂涎ものの試合が近付いている。今月17、18の両日、那覇市民体育館で行われる琉球アスティーダ(Tリーグ1位)のホーム戦だ。現在世界ランキング2位で日本人トップの張本智和や、2016年のリオデジャネイロ五輪男子団体銀メダリストの吉村真晴、球団初の沖縄出身選手として加入した上江洲光志(うるま市立天願小ー愛工大名電中ー愛工大名電高ー愛知工業大出身)らアスティーダのフルメンバーが今季初めて揃う。

 迎える相手は17日が3位のT.T彩たま、18日は4位の木下マイスター東京だ。上江洲にとってはアスティーダに加入後、初めて帯同する試合となる。今月3日、上江洲が講師となり、中城村の卓球場で開かれた一般向けのレッスン&交流会の様子を取材し、上江洲にホーム戦への意気込みも聞いた。

バック、フォアの基礎伝える

参加者に丁寧に指導する上江洲

 「フォアハンドでは下半身を肩幅より少し開いて、上半身は少し前傾にします。重心は低く。そうすると安定し、ミスが少なくなります」

 「バックハンドは正面でボールを受ける。おへその前で捉えることが第一の要素です。ブロックも一緒。トップ選手はこれができるからいろんなところでボールを取れたり、違う回転を掛けたりすることができます」

 4台の卓球台が並んだ練習場に上江洲の的確な指示が響く。参加者は学生から一般まで約15人。約1時間にわたるレッスンでは、時折自らの実演を交えながらフォアとバックの基礎を伝えた。特に学生には何度も「ミスしてもいいんだよ」と声を掛け、思い切りプレーしながらスキルを向上させていく重要性を説いた。

沖縄の子に「夢を与えられる選手に」

真剣な表情で上江洲の話に耳を傾ける学生たち

 レッスン終了後の交流会では、上江洲が強豪校や実業団の名門「東京アート」などでプレーしてきた自身の経歴を説明し、現在の目標を語った。

 「卓球が好きで、うまくなりたいという思いが強くて、小学校4年生の時にはもう『内地に出たい』と周囲に言ってました。それからは卓球一本でやってきました。今はスウェーデンリーグ1部のチームとも契約してプレーしています。沖縄の卓球界で最も好成績を残してきたのは自分です。沖縄の子どもたちに夢を与えられる人間になりたいと思っています」

参加者と記念撮影する上江洲(中央)ら

 「強くなるためにはどうすればいいんですか?」という質問に対しては、こう答えた。

 「継続することが大事です。今日教えたことも今は頭や体にイメージが残ってると思うけど、明日、明後日に練習せずに放っといたらすぐに忘れます。無意識にできるようになるまで継続する。それが強くなるために大事な要素です」

 最後のプレゼント付きじゃんけん大会も笑顔で交流し、サインの求めにも快く応じていた。11月にあった全日本選手権の県予選2回戦で上江洲と対戦した浦添高校1年の渋谷佳昊さんは「沖縄出身のプレーヤーで一番有名な選手なので、技術を盗めるなら盗みたいと思って参加しました。自分は疲れると無意識に腰が高くなるけど、上江洲選手は違う。長年一線で戦っている成果だと感じました」と感嘆した様子だった。

ホーム戦を”祭り”に!

ホーム戦を宣伝するポスター

 那覇市民体育館でのホーム戦ではアスティーダの選手としてデビューを飾る可能性があり、「やっと目標にしていた場所に立てる。胸を張って戦う。思い切りプレーする姿を見てもらいたいです」と意気込みを語った。

 張本や吉村ら世界トップクラスの選手も多く帯同することから、「世界2位の張本選手や五輪銀メダリストの吉村選手も来て、見どころ満載です。自分のデビュー戦になることもあり、選手たちは盛り上げようとしてくれています。ホーム戦を祭りにしたい。是非会場に足を運んでください。見た人たちが夢や目標を持つきかっけになってほしいと思っています」と来場を呼び掛けた。

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長嶺 真輝

投稿者記事一覧

ながみね・まき。沖縄拠点のスポーツライター、フリーランス記者。
2022年3月まで沖縄地元紙で10年間、新聞記者を経験。
Bリーグ琉球ゴールデンキングスや東京五輪を担当。金融や農林水産、市町村の地域話題も取材。

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