【那覇市長選】「那覇市のために全てを投じる」知念氏が総決起大会
- 2022/10/14
- 政治
10月16日告示、23日投開票の那覇市長選挙へ向け、立候補を表明している無所属新人で前副市長の知念覚氏(59)=自民・公明推薦=の総決起大会が10月14日、那覇市の県立武道館で行われた。会場には多くの支援者が駆けつけ、知念氏を激励。ステージに「子育て支援(クーポン発行)」「公共交通機関の充実」「福祉事業者への支援拡充」「女性のチャレンジを応援」といった重点政策が垂れ幕で掲げられる中、知念氏は「那覇市のために全てを投じる」と選挙戦への意気込みを見せ、当選に向けて機運を高めた。
壇上には元県知事の稲嶺恵一氏や自民党沖縄振興調査会の小渕優子会長、さらに自民・公明の県出身国会議員や県議、保守系首長でつくる「チーム沖縄」の面々が並んだ。
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首長の高いハードルを「自らに課す決断」
「今回の那覇市長選挙、本当に思い悩みました」と切り出した知念氏。「私は政治家ではございません」と続け、那覇市を先導する資質や能力があるのかと自問自答する日々が続いたことを吐露した。自身の財産は「那覇市政に38年間関わってきたという実績のみ」。それを受け止めた上で「今日立候補予定者として名乗りをあげました」と述べた。
そして、長年に渡って市政に関わり続けてきたからこそ「那覇市を良くしていくための首長に求めるハードルは高い」として、「それを自分に課さなければならないことも踏まえて決断しました。私は那覇市のために全てを投じる覚悟でございます」と決意を示した。
実績として、那覇空港の第二滑走路の早期完成や公設市場の建設について、那覇市が率先しつつ国との信頼関係があったからできた事業だったと強調。重ねて、那覇軍港についても那覇市と浦添市が同じ方向を向いて強く連携することによって進展したこともアピールした。
また、現職の城間幹子市長からの支持を得たことに関して「これはイデオロギーではなく、市民目線でこの8年間続けてきたことの結果だと考えています。このことで自信を得ました」と力を込め、会場に向けて「皆さん、どうでしょう。正しいでしょうか?」と問いかけると、大きな拍手が湧き上がった。
会場からの拍手を受け止め「これを勇気と自信に変えて、選挙戦を力強く戦ってまいります。どうかご支援ご協力よろしくお願いします」と結んだ。
翁長市政のノウハウで立て直しを
連帯挨拶のトップにマイクを握ったのは、元県知事の稲嶺恵一氏。「引退して16年になります。そんな人が、なんでこの場に出てきているのかという話をします」と口火を切ると、自身が知事だった当時の翁長雄志那覇市政について回想し、南風原町とのゴミ問題を巡る対応や、セルラースタジアムを建設を実現した政治的手腕に言及した上で、「そのノウハウをしっかりと見てきたのは知念覚君です」と強調した。
コロナ禍のダメージもあり、衰えている那覇市政を立て直すことにそのノウハウを注ぎ込むことができる人物として知念氏を推した。
続いて、チーム沖縄を代表してあいさつした松本哲治浦添市長は、10月9日に豊見城市長選挙で当選したばかりの徳元次人氏をマイクの前に呼び込んで、場を盛り上げた。続けて「9番目のチーム沖縄の市長をみんなで誕生させましょう」と呼びかけた。
さらに、城間市長が知念氏を支持したのは「那覇市の未来を任せられるのは知念覚しかないと彼女は分かっているからなんです」と話し、「県都・那覇市の知念覚新市長を!」と声を上げて支持を求めた。
最後は当選を祈願し、登壇者や会場全体でガンバロー三唱で気勢を上げた。