アクターズ大復活祭直前! B.B.WAVESのリハに潜入してきた

 
B.B.WAVESのリハーサル風景

 「久しぶりー!」「元気だったー!?」と、賑やかな声が飛び交う。10月2日に開催される「沖縄アクターズスクール大復活祭」まで1週間を切った9月27日、とある練習スタジオで出演者のB.B.WAVESメンバーがリハーサルを行っていた。メンバーそれぞれに雑談をしつつ和やかムードが漂っていたかと思うと、楽曲が鳴り響いた瞬間にメンバーたちの表情は一変。タイトかつ運動量の激しい動きをこなし、目の前の鏡に真剣な眼差しを向けてダンスをチェックする。リハは午後早い時間から夕方まで続いた。
 B.B.WAVESのメンバーはスクール生としてダンスを学んでいた当時はほとんどが中高生で、今現在も現役でダンスを続けている人もいれば、20数年ぶりにステージに立つ人もいる。メンバーの中から、WAKANE LUKE(ワカネ・ルーク)さんと、新城美幸さんにアクターズスクールでの経験から得たことや、大復活祭への意気込みを聞いた。

「限界を追求する」という経験

「アクターズスクールに在籍して特別な経験を得られたことには、本当に感謝しかないです。出会えた人たちももちろんですし、限界を超えるまで歌って踊って『常に極限の状態で取り組め』と教わることができたのは今振り返っても、とても良かったことだと感じています。もちろん当時はめっちゃ辛かったんですけど(笑)」

 WAKANEさんはそう振り返りながら豪快に笑う。11歳の時にスクールに入って10年以上在籍し、その間にB.B.WAVESの歌担当「ソングチーム」のメンバーとして4~5年ほど活動した。現在はアメリカのカリフォルニアに住んで、通訳の仕事をしながらアーティスト活動を続けている。「アメリカの色んな場所で歌ったり、何かにチャレンジする時でも『限界を追求して一生懸命にやる』という心構えは、完全にアクターズで培ったものですね

WAKANE LUKEさん

 当時はスクール生が数百名在籍しており、クラス分けをした上で文字通り朝から晩までレッスン尽くしだったという。WAKANEさんと新城さんは自身のダンスの練習に加え、インストラクターとして子どもたちへのレッスンもしていたため、毎日1日中踊り通し。さらにその合間に、当時出演していたテレビ番組の振付をするなど、多忙を極めた。

 新城さんは「常に全力を尽くす、というのは本当に心と身体に染み込みました」と思い返す。スクールに4年ほど在籍して、B.B.WAVESメンバーとして活躍し、アクターズを辞めた後はタレント・モデルの仕事を暫くしていた。「モデルの仕事をしていても、このくらいでいいかな、と思うようなことは絶対ありませんでした。1番になりたい、負けたくないという気持ちがずっとあって。その根底にある『一切力を抜きたくない』というメンタリティは、間違いなく“アクターズ魂”だと思っています

 そんな風に、いつでも全力を尽くして一生懸命に目の前のことに向き合ってきたからこそ、妊娠を機にモデル業を辞めた時には「後悔せずにあっさり辞められたんです」という。現在は公共機関の職員として働いている。

新城美幸さん
Print Friendly, PDF & Email
次ページ:

1

2

関連記事

おすすめ記事

  1. 試合後の挨拶で声を詰まらせる琉球コラソンの東江正作監督=2月23日、那覇市の沖縄県立武道館(長嶺真…
  2.  公立大学法人名桜大学(名護市、砂川昌範学長)と、沖縄本島北部の新テーマパーク事業…
  3. 屋那覇島 2015年著者撮影  34歳の中国人女性が「私が買った」とSNSにアップしてから、…
  4. 沖縄本島北部の伊是名村に属する無人島・屋那覇島。周囲は浅瀬で、エメラルドグリーンの海が広がっている…
  5. 座間味島付近の上空で目撃された白い球体=2022年4月28日午前(山本拓海さん提供)  偵察…

特集記事

  1. 練習中も大会本番と変わらない気迫で形を打つ喜友名諒=2022年11月撮影  東京五輪で初採用…
  2. 下地島空港  今年1月、在沖米海兵隊が人道支援・災害救援を目的とした訓練のため宮古島市にある…
  3. OTS台北事務所の與那覇正雄所長=1月9日、台北市内  昨年6月に訪日観光客(インバウンド)…
ページ上部へ戻る ページ下部へ移動 ホームへ戻る 前の記事へ 次の記事へ