「自信を付けてほしい」元プロキックボクサー王者の想い 大会MVPに遠征支援

 
大会MVPに輝いた土持都夢(左)、小那覇栞里(中央)の2人と写真に収まる仲山大雅さん=9月11日、浦添市の真樹ジムオキナワ

 沖縄のキックボクシング界に、自ら先頭に立って競技の普及に取り組む頼もしい若者がいる。現役時代、国内2冠に輝いた元プロキックボクサーの仲山大雅さん(23)=沖縄国際大学4年=だ。昨年、自ら協賛金を集めて初めて独自のアマチュア大会を主催し、今月には第2回大会を開いた。大会MVPには、県外大会に出場する際の交通費補助が副賞として贈られる。県内のキックボクシング界では珍しい取り組みだ。「頑張っている子たちに自信を付けてほしい」。後進の育成に心血を注ぐ仲山さんの想いとはー。

将来はメジャーベルトを

 ドンッ、ズバァンー。

 9月11日、浦添市の真樹ジムオキナワ。リング内で対峙した選手たちが鋭いパンチやキックを交え、激しい打撃音が響く。開かれていた大会は「全沖縄アマチュアキックボクシングトーナメント2022」(後援・沖縄県キックボクシング連盟)。小学生、中学生、一般、女子の4クラスで全9階級が行われ、1日を通して熱戦が展開された。

ミドルキックを繰り出す選手(長嶺真輝撮影)

 MVPに輝いたのは、小学生の部-40キログラム級優勝の土持都夢(RIOT GYM 宜野湾)と、女子の部-45キログラム級優勝の小那覇栞里(エボリューションムエタイジム)。今後、2人が県外大会に大会に出場する際、合わせて約10万円の遠征費が補助される。

 夏休みから自主練習に励んでいたという土持は「正直優勝できるとは思ってなかったけど、MVPまで貰えてうれしかった。もっと強い相手でも勝てるように頑張っていきたい」と喜びを語った。

 小那覇は空手からキックボクシングに転向し、今回初めてキックボクシングの大会で頂点に立った。2カ月後には沖縄開催の全日本大会が控える。それを念頭に、「本土遠征費を扶助していただけるということなので、まずは沖縄で全日本王者になり、来年RISEやK-1などメジャータイトルを狙って価値のあるベルトを沢山巻けるように精進します」と力強いコメントを残した。

自らの足で協賛社募る 昨年から倍増

入賞を飾った選手たち

 大会の発起人である仲山さんは実行委員会の運営指揮を執り、開催に向けて自らの足で協賛企業を回り、大会資金を集める。昨年は15社だったが、今年は前回の実績が認められてほぼ倍増の29社から賛同を得た。

 手作りの大会だが、「沖縄はまだ県外に比べてレベルは高くないけど、頑張っている子どもたちに自信を付けてほしい」と優勝者、準優勝者に豪華なトロフィーや盾を贈る。

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