新エース・張本智和、圧巻の活躍!琉球アスティーダがホームで初勝利 卓球Tリーグ
- 2022/9/17
- エンタメ・スポーツ
第2マッチの松下 殊勲の逆転勝ち
もう1人の勝利の立役者は、第2マッチシングルスに登場した松下大星だ。
この試合が自身初のTリーグでの公式戦となり、「緊張で体が硬くなってしまった」と第1ゲームはほとんどいい所が出せず、3-11で落とした。ベンチに戻ると、張一博監督からアドバイスが飛んだ。「打った後に足が止まって、次のボールに反応できてない。足を動かして連続で打て」。この助言が松下を救う。
フットワークを使って徐々に流れを押し返すと、シーソーゲームとなった第2ゲームは終盤に抜け出して取り、ゲームカウント1-1のタイに戻した。さらに「自分の一番の武器」と評するサーブが効き始め、優位に立ち始める。
「1種類だけじゃなくて、2、3種類くらい効くサーブがあったので、自分で選びながら試合を進めることができました。このサーブが効かなくなったらこのサーブがあるっていう、ちょっと余裕もありました」と振り返る松下。珍しい右のペンドライブで、逆回転のボールや足の長いサーブを打ち分け、その後は1ゲームも許すことなく3-1で勝ち切った。
今季初のホーム戦で結果を残し、「2ゲーム目以降はリラックスして会場を見ながらプレーできました。(勝利に貢献できて)すごく嬉しいです」と頬を緩めた。
2季ぶりの優勝へ 監督「1戦1戦、頑張る」
Tリーグ参戦5シーズン目となるアスティーダ。初年度は最下位だったものの、3季目の2020-21シーズンで一気に優勝まで駆け上がった。昨季は9勝12敗で3位と伸び悩んだが、今季は日本のエースである張本や、沖縄初のTリーガーである上江洲光志(うるま市出身)らを補強して2季ぶりの頂点を目指している。
この日の試合では、仲間がポイントを挙げる度にベンチが立ち上がってガッツポーズを決め、拍手を送っていたアスティーダメンバー。張監督が「(リーグ内でも)一番雰囲気がいいという自信を持っています。それが自分達の一番と取り柄であり、特徴です」と語る通り、王座奪還に向けてチームが一丸となっている様子がうかがえた。
指揮官は「1球1球、1セット1セット、一戦一戦頑張る。それしかないと思います。みんなが頑張っていけば、結果はついてくると思います」と語り、頂点へ向けて1つずつ白星を積み重ねていく決意を示した。