サトウキビの体験型食育オンライン授業 宮古島から全国の小学校に

 

オンラインのメリットを活用

体験授業の様子

 プログラムは対象とする年齢や目的に応じた内容を提供。高校生向けにはSDGsの観点での取り組みを紹介し、一般向けには科学、歴史、生物、地理、経済など、様々な切り口でサトウキビ栽培から製糖のプロセスを提供している。

 これまでにも沖縄県内外の小中高大学などで実施してきた。オンライン体験の参加者からは「宮古島に行きたくなった」「食べるのが初めてでどんな味がするのかワクワクしていました。甘くてとてもおいしかった」「植えたサトウキビの芽が出るのが待ち遠しい」などと好評を得ている。

苗の植え付け

栽培フォローで「食の循環」

 さらに、植え付け体験したサトウキビの苗は、一年かけて栽培フォローを行っている。体験実施校から発芽の様子が届いたり、育ったサトウキビを使用して、次年度も継続して取り組みを導入する学校があったりと交流が続いている。

 松本代表は「大きく育ったサトウキビから苗を取って新しいサトウキビを育てることで、前の学年から次の学年の子どもたちに命を繋いでいくこともできます」と言い、水や土を守る循環型農業を実践学習できるSDGsの観点としての学びも含まれている。

 今後については、「オンライン体験の特徴を活かして、多拠点を接続した島内の農漁業の複数事業者が連携したプログラム提供や、宮古島と県外の学校間交流の企画など、可能性は広がっていく」と期待を話した。

<農業生産法人株式会社オルタナティブファーム宮古>
住所:〒906-0305 沖縄県宮古島市下地与那覇53
HP:https://alternative-farm.com/

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