働き方2.0芸人ニッキー⑤マルチタレント嘉数ゆりさん対談

 

「求められてることを優先したい」

ニッキー:歌手としての一面も持っているゆりさん、歌の活動について教えてください。

嘉数:以前はイベントで歌ったり、自主計画でライブをしてたんですが、今はタレントの仕事が多くてなかなかできず、いずれは前のように歌手活動も進めたい気持ちは強いです。

ニッキー:やりたい歌の活動、そして今求められている仕事のバランスは?

嘉数:バランスで言うと、披露宴司会やテレビ、イベントなどタレントの仕事が多いですね。この仕事って旬があると思うんですよ(笑) 今はありがたいことに「嘉数ゆりさんにお願いしたい」って言ってくれる企業様や新郎新婦様がいてくれるので、求めてもらえるうちはそこを優先したいです。ただ、歌手としての嘉数ゆりを知ってくれてる方からは「ライブいつですか?」っていう声はあるんですよ!それがめっちゃ嬉しくて。

嘉数:音楽は年を重ねてもできると思っていて、それが個性になったりとか、声に色が乗ったり、歳を重ねた時にしか書けないような曲ができたりっていうのもあるだろうから、今後子育ても落ち着いた時に、みなさんにお会いできるのが楽しみです。

ニッキー:歌は今じゃなくてもできるし、歌に関しての感覚も徐々に変わってくるっていう点が、クリエイティブな仕事をしてる人はすごく共感できるのかなって思います。

嘉数:そうだね、音楽は急いでやることでもないと思いますし、趣味みたいなものだから本当に自分の好きな歌を好きな時間に好きな場所で歌いたいです。

家庭と仕事の両立で周囲に感謝

ニッキー:フリーランスになってから、自分の活動のバランスをコントロールできている感じなんですね。ゆりさんは家庭と仕事はどうやって両立しているんですか?

嘉数:今私が両立できてるのは、主人と母の理解がすごくあるからなんです。長男の時は仕事は今より忙しくなかったので、なんとか自分でもできてたんですけどね。次男が産まれてからは抱えている仕事の量が以前とは違ったので、主人には、家事や育児を今まで以上にサポートして欲しいとお願いしました。事前に話し合ったことが良かったと思います。今は主人や家族のサポートで本当に助かっています。感謝しかありません。主人の仕事場の方には迷惑かけてることも多いのですが、理解してもらっています。目の前にいる家族だけじゃなく、その周りも理解してサポートしてくれていることも、忘れてはいけないところですね。もっと世の女性が子育てと仕事ができる環境になってくれたらなぁと思いますよ。

ニッキー:仕事の現場はどんな感じだったんですか?出産などどうしても休まないといけない期間が出てくると思いますが。

嘉数:レギュラー番組は番組収録の日程を調整してくれたり、SNS発表のタイミングの相談に乗ってくれるなど、メンタル的にもケアしてくれました。妊娠していると不安定な時期もあったりするので、精神的なケアはすごく助かりました。

ニッキー:ちょっと前までは、妊娠したことがわかったら、その番組自体を止めないといけないっていうようなことってあったじゃないですか。メディアもそのあたりが変わってきてるんですね。

嘉数:一緒に番組を作ってる人たちに、理解のある人が多かったんですね。

ニッキー:そこが変わっていってるのはいいなって思いました。特に沖縄からそういうのは変わらないといけないですよね。最後に、フリーランスとして活動していきたい人たちにアドバイスはありますでしょうか?

嘉数:しっかり自分を持つことだと思います。私はことあるごとに一喜一憂したので(笑)。もちろん仕事は何でも挑戦することは大事なんだけど、全てにおいてちゃんと自分で責任をしっかり持って仕事をするっていう意識を持つことが大事かな。自分の魅力を知って、自分が何をやりたいのかをしっかり持って、とにかく楽しむことを意識して頑張ってほしいです。

ニッキー:たくさんいいお話が聞けました、ありがとうございました!

嘉数:こちらこそありがとうございました!

今回のインタビューを終えて

 今回は女性目線での話を聞けてたくさん新しい発見がありました。ママタレントでフリーランサーだと、大変なことがたくさんあるんだろうなと漠然とした考えしかなかったのですが、その大変さや、それを乗り越える仕事術を聞くことができてよかったです。周りのサポートもあり女性が一昔前より仕事がしやすい環境になっているということが聞けて嬉しかったのと同時に、僕も仕事の仕方をアップデートしないといけないと感じました。

 ゆりさんは今後、自分のノウハウを生かし子育て世代のお母さんが集まれるコミュニティを作りたいと話していました。その活動を応援しつつ、またステージでゆりさんの素敵な歌を聴けるのを楽しみにしています!

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