沖縄県知事選の候補者に銃弾のようなものを投げつけ 県警が女性から事情を聴く

 
右側からから銃弾のようなものが飛んできて、司会者(右)が体をすくませている。佐喜真淳氏(中央)と今井絵理子氏(左)も目線を向けている=8月26日、那覇市の県庁前(YouTube「サキマちゃんねる」より)

 26日、午後6時半頃、那覇市中心部で沖縄県知事選挙に立候補した佐喜真淳氏らが選挙カーの上で街頭演説をしていたところ、女性が銃弾のようなものを多数投げつけた。自民党沖縄県連の関係者によると、選挙カーの上にいた佐喜真氏や国会議員、県議会議員ら5人に当たったという。

 銃弾のようなものを投げつけた女性から沖縄県警が任意で事情を聞くなどして捜査をしている。

 現場に居合わせた那覇市議会議員はこう話す。
 「女性が写真を撮るそぶりをしながら佐喜真氏らが演説をしていた車両に近づき、スタッフがもう少し下がるよう促すと、女はそれを無視してカバンの中から銃弾のようなものを取り出したかと思うと、いきなり投げつけた。駆けつけたスタッフらに連れて行かれ、1分ほどで到着した警察官に取り囲まれていた」

 自民党沖縄県連と佐喜真候補の支援団体は連名で声明を発表し、
「(銃弾のようなものを投げつけた行為は)候補者の演説に対し、威力を用いて、これを妨害せんとするものであり、公職選挙法225条に定める選挙の自由妨害罪に該当する事案であり、断じて許すことはできない」とした上で、
「多数の聴衆が見守る中で銃弾を投げつけるという威迫行為、そして痛ましい事件を脳裏に惹起させる今回の行為は、民主主義の根幹である選挙活動の公正を汚す暴挙であり、厳しく非難するものである。
 捜査当局においては、速やかに厳正なる捜査を行い、容疑者の処分について然るべき対応を行うことを強く求めるとともに、我々は今般のような暴力には絶対に屈しない、選挙妨害には毅然とした態度で今後も臨むことを改めて表明する」とした。

 選挙期間中に政治家を標的とした事件としては、参議院選挙中の今年7月に奈良市内で安倍晋三元首相が応援演説中に銃で撃たれ亡くなったばかりだ。

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