【那覇市長選】翁長雄治氏「前向きに検討」オール沖縄が出馬要請

 
オール沖縄・那覇市長選挙候補者選考委員会から出馬要請書を受け取る翁長雄治氏(左から3人目)

 10月16日告示、23日に投開票を迎える那覇市長選挙を巡り、オール沖縄・那覇市長選挙候補者選考委員会が8月22日に会見を開き、翁長雄治氏を市長候補者として選定したことを発表した。同日、会見後に出馬要請書を翁長氏へ手渡した。受け取った翁長氏は選考委の面々と握手やグータッチをした上で報道陣からの出馬意向についての質問に「前向きに検討します」と答えた。

条件は辺野古反対と知事選セット

 オール沖縄選考委は、現職の城間幹子那覇市政を支えてきたオール沖縄のニライ、日本共産党、立憲民主・社大の全会派で候補者選考の議論を進めてきた。出馬要請文によると、選出の条件として①翁長雄志元那覇市長・前知事の意志を引き継ぎ、辺野古新基地建設反対を貫くこと、②オール沖縄・玉城デニー県政を支え、知事選挙とセットでたたかうことの2点を挙げ、候補者と確認をしてきたという。

 その結果、上記の基本条件を満たした上で「平和で誇りある豊かな那覇市・沖縄県づくりをめざし、保革の立場をこえた市民の大同団結をしっかり守り、幅広い市民と心ひとつにがんばれる那覇市長選挙の候補者に最もふさわしい人物は、全会一致で翁長雄治さんとの結論に達しました」としている。

 会見では選考委のメンバーが選考の経緯などを説明した後、会場に招いた翁長氏に要請書を手渡した。

翁長氏一問一答

 選考委からの要請書を受け取った翁長雄治氏は、選出されたことについて「しっかりと受け止める」とした上で、市長選出馬について「前向きに検討する」と述べた。報道陣との主な一問一答は以下の通り。


報道陣の質問に答える翁長雄治氏

 ―(要請を受けての)お気持ちはいかがですか。

翁長氏「そうですね、皆さんが非常に長い時間をかけて慎重に考えられてきたものだともいますので、しっかり受け取ってこれから考えながらやっていきたいなと思います」

 ―25日に知事選告示を迎えます。24日までの決断が1つあるのかと思いますが。

翁長氏「これから相談して決めますけども、もちろんそのつもりでやりたいと思います」

 ―要請書受け取った時に皆さんとグータッチしてましたが、どういう意味でしょうか。意志表れという理解でいいでしょうか。

翁長氏「はい、いいです。考えますけども前向きに検討していきたい」

 ―前向きに検討するということですが、相手候補は翁長雄志さんと長く政治の道を歩んでこられた方が有力とみられていますが、それに関しては。

翁長氏「我々政治家は、人の好き嫌いで何かを決めることはないと思います。相手方の方もいろいろ選考進んでる中だと思いますので、そういった方々が決意を持って望まれるものと思いますので、僕がその方々に対してどう思うかってのは、また別の話かなと」

 ―前向きに検討したのはいつ頃でしょうか。

翁長氏「まさにたった今です。正式に選考委員会の方から出馬要請を受けたのが今なので」

 ―まだ決定ではないんですけれども、(副市長の)知念さんが自民党から擁立される見通しであることを踏まえて、オール沖縄の勢力がこの那覇市長選で戦う意義、継続する必要性についてはどのようにお考えですか。

翁長氏「オール沖縄の意義は私はこれまで何度も様々な場面で申し上げたことがあると思います。沖縄の置かれてる状況というものを、この一番の旗印は辺野古新基地建設の是非というところですけど、我々にぬふぁぶしや共産党の皆さんまで、政治集団の集まりです。そういった中で、多くの県民が納得いく形のものを、子育てであっても、経済であっても、様々な政策で皆が納得できるものをを作り上げてきた。これが民主主義の根源だと思っています。そういう意味では、まずオール沖縄という政治体制、一つの制度の中で決められるのか。そういったことじゃなくて、多くの様々な思いを持った方々の、答えをまとめていくのが我々の仕事である。また、辺野古新基地建設につきましても、私としては、那覇は関係ない話なのかと言われれば、全く違うものだと思っています。
 沖縄県の中で飛来する、そして那覇の上空も皆さんご承知のようにオスプレイが飛ぶ。そこから発生する事件事故が多発している。最近で言うとオスプレイが何の予告もなしに那覇軍港に着陸するなど、那覇にとって関係のないお話だと、私は言えないものと思っています。2014年に翁長雄志が誕生し、2018年に玉城デニー県政が誕生し、そして2019年に県民投票で示された民意というのは、これからも継続していく。オール沖縄の政治家は、我々はあくまでも1人の参加者に過ぎません。全ては県民がこのオール沖縄に託した票を私たちは根元に頑張っていくべきだと思っております」

 ―今回は辺野古が大きな争点になると考えていますか。

翁長氏「那覇市の様々な政策課題・生活課題があります。ただ1つ言えるのは、県知事選挙の後の選挙ということもありますので、辺野古というのも1つの大きな争点になると私は考えています」

■関連記事
知念、翁長両氏の対決か 那覇市長選の顔ぶれ固まる ‖ HUB沖縄

Print Friendly, PDF & Email

真栄城 潤一

投稿者記事一覧

1985年生まれ、那覇市出身。
元新聞記者、その前はバンドマン(ドラマー)。映画、音楽、文学、それらをひっくるめたアート、さらにそれらをひっくるめた文化を敬い畏れ、そして愛す。あらゆる分野のクリエイティブな人たちの活動や言葉を発信し、つながりを生み、沖縄の未来に貢献したい、と目論む。

この著者の最新の記事

関連記事

おすすめ記事

  1.  10月1日、株式会社プロアライアンスと琉球朝日放送株式会社(QAB)が協同して構築した、…
  2.  「久しぶりー!」「元気だったー!?」と、賑やかな声が飛び交う。10月2日に開催される「沖…
  3.  安室奈美恵、MAX、DA PUMP、SPEED、知念里奈、三浦大知…沖縄発で今現在も大活…
  4.  感染者数は依然として収束を見ないが、「ウィズコロナ」の広がりから徐々に国内からの入域客数…
  5.  サッカーJ2のFC琉球が、いよいよ崖っぷちに追い込まれた。  琉球は9月18日、沖…

特集記事

  1.  敵味方、民間人、軍人、国籍問わず、沖縄戦などで死没した全ての人々の氏名を刻む「平和の礎」…
  2.  2022年“選挙イヤー”の沖縄で最大の政治決戦となる9月11日の県知事選は、米軍普天間飛…
  3.  今年で本土復帰から50年の節目を迎える沖縄。9月11日には14回目の県知事選挙が行われる…
ページ上部へ戻る ページ下部へ移動 ホームへ戻る 前の記事へ 次の記事へ