レンタカー不足は「分かりきっていた」 今年“も”ハイシーズン歯痒いまま

 

 ゴールデンウィーク(GW)に突入した。2年ぶりに「まん延防止等重点措置」などの活動制限のない連休で、沖縄観光にとってこれから夏にかけてまさに書き入れ時のハイシーズンとなる。が、県内観光でメインの“足”となるレンタカーが不足している

 新型コロナウイルスの影響で2年余り入域観光客が大幅に減ったことに伴い、レンタカー会社各社も経営的な体力が削られ、保有台数を減らさざるを得ない状況になった。それゆえ、業界関係者はコロナ禍になった当初から「何らかの支援を受けて維持する施策をとらなければ、観光客が戻ってきても対応しきれない」と訴え続けてきた。
 レンタカー不足は関係者に言わせると「一昨年、昨年から十分に予想されたこと」。観光をリーディング産業と位置づける行政は、観光客の約6割が使用するレンタカーに対しても観光産業支援の観点から何らかの施策を打ち出すべきではないのか。

空きスペースが目立つレンタカーの駐車場

簡単に『増車』には踏みきれない

「この前の年末年始も同じような状況で、この数年は毎年不足していますね。昨年も今年もどの事業者さんも台数を減らさざるを得なかったので。GWは3月くらいから問い合わせがあって、その時点でもうキャンセル待ちも断る状態でした」

 OTSレンタカー予約課の大城伸二課長はこう話す。3月に入ってからの卒業旅行シーズンには、県内は若い世代の観光客で賑わっていた。その時期にはもう既に車が足りていない状況だったという。
 また、価格については「誤解がある」と指摘した。

「皆さん“値上がり”という風におっしゃいますが、GW期間や連休の価格はパンフレットなどにも記載している『通常価格』なんです。安いと思われてる値段は割引価格で、値上がりではなくて通常価格に戻っているということになります」

 大城課長は十分なサービスが提供出来ない現状について「正直に言えば、車があればもっと売り出せたのにな、と残念に思うこともあります」と悔しさもにじませる。

 GW期間中の“まん防”発出は見送られたものの、県内では感染者数1,500人前後で推移するのが常態化ししまっているため、今後また制限措置が実施される可能性が無いとは言えない。「簡単には増車の判断はできない状況が続きますね」と話し、夏以降も引き続き車両不足が続くと見込んだ。

昨年9月は稼働がなく、多くの車両を持て余している状況だった。画角は少し違うが上記画像と同じ場所
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