沖縄から女子バスケ新チームのエースに 砂川が攻守で存在感

 
ワークアウトに汗を流す嘉陽梨佳子

嘉陽、スキル向上で得点力磨く

 身長176センチの嘉陽は、ゴール下で体を張るパワーフォワード。他チームの同じポジションでは、180センチ超で自身より幅のある選手も多く「特にリバウンドで苦労した。得点(平均4・21点)も自分の目標には届かなかった」と学びの多いルーキーシーズンとなった。

 チームの1試合平均得点の55.8点はリーグ最下位であり、自身の得点力を向上させる必要性を強く感じている。「今季は自分で攻めるという積極性が足りなかった。この身長だともっと機動力を上げないとだめ」と反省点を挙げ、自主トレーニングでは様々なドリブルステップを体に覚えさせていた。

 大学で愛知県に渡り、今は北国で自分磨きを続ける。「沖縄のバスケをもっと盛り上げられるように、東北で頑張っている。ぜひ応援してほしい」と爽やかな笑顔を浮かべた。

県勢5人 ドイツ挑戦の安間に続け

 現在、Wリーグでプレーする沖縄県勢は砂川、嘉陽の他、2人と同じ秋田に所属する嘉数唯(22)=古蔵中ー福岡大付若葉高ー筑波大出=、シャンソンの知名祐里(20)=松島中ー西原高出=、トヨタ紡織の伊波美空(18)=石川中ー桜花学園高出=がいる。

 今季開幕前、ドイツリーグ「ブンデスリーガ」のアイスフォーゲル(本拠地・フライブルク)に移籍した元トヨタ自動車の安間志織(27)=北谷中ー中村学園女子高ー拓殖大出=は、昨季のWリーグプレーオフでエースガードとしてトヨタ自動車の初優勝に貢献し、県勢初のプレーオフMVPを獲得。身長161センチと小柄ながら、東京五輪では代表の最終候補まで残り、現在もドイツのチームでエース級の活躍を見せている。

 Wリーグの5人は知名が2年目で、その他の4人はまだデビュー1年目の新人だ。プロバスケ男子Bリーグの琉球ゴールデンキングスの活躍や沖縄アリーナの完成で盛り上がりを見せる沖縄バスケ界。国内有数のガードに成長した安間に続き、今後も沖縄から有望な女子選手が台頭してくることに期待したい。

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長嶺 真輝

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ながみね・まき。沖縄拠点のスポーツライター、フリーランス記者。
2022年3月まで沖縄地元紙で10年間、新聞記者を経験。
Bリーグ琉球ゴールデンキングスや東京五輪を担当。金融や農林水産、市町村の地域話題も取材。

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