ひとり親世帯へキャンプ体験支援 佐喜真さん夫婦

 

沖縄県キャンプ協会も協力

 CCPは、クラウドファンディングで費用を募り、沖縄県キャンプ協会の協力のもと、月1回程度開催している。

 ひとり親世帯の2〜7家族が一泊二日、テント設営、火起こし体験、クラフト体験、野外炊飯、星空観察、焚き火など活動を共にする。マイペース派、テキパキ派、引っ込み思案、天真爛漫、リーダータイプ、影の力持ち、感性肌、知的タイプ。大人も子どももいろんなタイプの人が集まって、食べて寝るためのその日一日の生活を共に作っていく。

 テント設営がはじまると、子ども達は、見慣れないトンカチに夢中。自分達で立てたテントは、大人にとっても子どもにとっても秘密基地そのものだ。

 ロウソク作りの工作では、ロウが固まるまで楽しみでそばを離れない子も。みんな目が釘付け状態だった。野外炊飯では、学校の給食をなかなか食べられず、学校側から「何か一品でもこの子が食べられそうなものをお弁当に持たせてください」と言われているほど、食べることが苦手な子が、おかわりを3回もしていた。

野外炊飯の様子

 6歳と4歳の子を持つ30代母親は「どこかで一泊や野外活動などやりたいけど、人手が少なかった。大人の数を確保してもらって参加できるのは心強い」とサポーターへの感謝を話す。

 また、8歳と5歳の子を持つ30代の母親は「日頃できずにいた子ども達の表情をゆっくり見ることができた」「普段は一人で子ども達を見ているので、何かをするにしても、自分の子供は自分で見ないといけないと思っていた。参加者に目上の人がいて、手が届かないことなどお願いしやすい環境があった」と世代間交流による助け合いの良さを感じていた。

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