琉球王朝の宮廷音楽「御座楽」がよみがえる 27日に演奏会

 

新たなる挑戦

 復元された御座楽は演奏活動の一方、新たな取り組みも行なっている。

 公演の後半で披露する「唐躍」も、王朝崩壊とともに失われた芸能の1つで、琉球舞踊家又吉靜枝さんと共同で復元研究が進められているものだ。

 また、創作舞踊「紗窓外」は2021年に愛知県知立市での公演がきっかけで生まれた作品だ。知立市で上演した際は琉球士族に扮した文楽人形が、長線という御座楽楽器の独奏によって琉球舞踊を踊るというものだったが、今回の舞台では、知立公演にて振付を依頼された琉球舞踊家山川昭子さんが自ら踊るという。

 比嘉さんは「御座楽は合奏が基本なので、これまで単独楽器での独奏というのも無かったし、御座楽に振付けた創作舞踊も無かった。今回が初演なので完成が楽しみ。御座楽を知らない方でも歴史的背景から楽器まで解説付きで鑑賞できるので、お客様にも親しんでもらいたい」と来場を呼びかけた。

公演名:那覇文化芸術劇場こけら落としシリーズ 御座楽演奏会「よみがえる御城(うぐしく)の調べ」
公演日:令和3年(2021)2月27日(日)14時開演
場所:那覇市芸術劇場なはーと小劇場
入場券:前売3,000円・当日3,500円(全席自由)
https://www.nahart.jp/stage/uzagaku/

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大野 順美

投稿者記事一覧

一般社団法人ステージサポート沖縄代表。琉球芸能プロデューサー。
東京生まれ。新国立劇場、文化庁勤務を経て、2003年国立劇場おきなわの開場スタッフとして依頼されたのを機に沖縄へ転居。その後(財)沖縄県文化振興会で勤務、沖縄の文学・古謡の事業を担当。2010年組踊を中心とした沖縄伝統芸能の舞台制作として独立、県内外や海外での公演を手掛ける。
大好きな組踊をひとりでも多くの人に知ってほしい&良い舞台が観たいという一心で、組踊と名のつく仕事なら何でもやる人。

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