「沖縄が1番大好きな場所」沖縄出身俳優・尚玄のこと 女優・柴田千紘の沖縄めぐり

 
映画『ココロ、オドル』のポスター(中央が尚玄さん)

 「HBOアジア」で配信がスタートしていて、いよいよ今年日本公開を控えているフィリピンと日本の合作映画『義足のボクサー』も、沖縄でも撮影していました。

 那覇で私がたまに行く居酒屋でも沖縄舞台の映画『ココロオドル』のポスターを見かける。

 紹介してるのは彼が参加する作品の一部ですが、東京に出て、世界にも活躍を広げていく中でも、沖縄の俳優である存在感はむしろ濃くなり続けて、周りに求められてることでもあるかのように見えます。

 何度も会って話すことがあっても、そういえばバックパッカーをしていた話を聞いたことがなくて今回改めてプロフィールを見てあぁそうなんだ、と思ったんですが、大学卒業後、世界旅をしていたらしい。
 私もバックパッカー的な旅をよくしていますが、好きなところに長く居座って何度も繰り返して行ってしまうせいもあって世界一周にはまだまだ。

 アフリカのほうはまだ全然行けてないし、もう少ししたらそっちの方から旅を再開したいなぁというところですが、尚玄は約60カ国はまわったんだそうです(旅ばかりしてる私でもまだ40カ国いかないくらいです)。ハイチやエジプトでの旅を綴ったコラムもGQで読めます。

 「これだけ世界中を旅しても沖縄が1番大好きな場所。完璧なものなんてないけど、だから愛おしいし。家族も同じでしょ?」と地元愛が深い尚玄。
 「沖縄の自然がそのまま残っていてほしい」とも語っていて私も激しく同意するけど、世界を見た人が皆共通で感じて考えるようになる点はやっぱり自然のことだと思う。

 地球について話すと日本だとなぜか「でかい話して」と現実感のない話題のように扱われるけど、外国だと自分たちの住処として意識してるのは当たり前のことだし、先進国では環境問題への関心の高い消費者を意識した商品やお店が多い。

 発展途上国のゴミ問題なんかも、時間をかけて処理の仕方を教育していけるとしても、自分が食べて行くことに必死な時代に稼ぎにならない環境活動に協力してくれと言ったって難しいでしょう。だから「稼げる(食べられる)仕事=環境活動」という仕組みじゃないと根付かないはず。それができるのはお金持ちや大企業だけなんだろうか? 

 話が逸れたような気もするけど、今回また沖縄で尚玄に再会して沖縄への想いを聞けたのは私にとっても意味があるはずなので、俳優としても沖縄にいる人間としても新年を迎えた今の日本人としても、自然のことを考えていきたいし現実的に進めないといけないとまた強く思いました。

 さて今回は『JOINT』上映の告知活動で主演の山本一賢さんと那覇に来ていたのでお二人の写真を撮らせてもらいました。

 山本さんと小島監督で映画作りをしていて、撮影が進む中で山本さんとバスケのチームで一緒だった尚玄が後に参加する形でできた映画だそうです。

 この作品を観て、私は韓国映画かと思って「完全に日本負けてるな…」と早とちりしたほど映像も演出もかっこよくて、監督と俳優が信頼して丁寧に作られたのが感じられる、役者としても羨ましい映画でした。
 監督が20代の日本人と聞いて、なんというかもう、「は?なんで??」でした。どうすればあんなクオリティで映画を撮ることができたのか不思議なほどにあっぱれです。

 どこを切り取っても映画らしい良い映像なんですが、山本さん演じる主人公の涙まで絶妙な位置と照明で映ってるシーンがあって、あの呼吸すごく好きだったなぁ。劇場で観られて良かったです。

 桜坂劇場での上映は1月21日まで。日によって上映時間が変わるのでホームページでチェックして是非。

■関連リンク
桜坂劇場の『JOINT』紹介ページ
映画『JOINT』公式サイ
『GQ』の尚玄さんのコラム

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柴田 千紘

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千葉県出身、旅人/作家/女優。長年所属していたオスカープロモーションを昨年退社して絶賛フリーランス中。

出演映画に、大根仁監督「恋の渦」ヤンイクチュン監督「しば田とながお」内田英治監督「身体を売ったらサヨウナラ」園子温監督「リアル鬼ごっこ」など。
著書には「ショートショートの宝箱」IとII。どちらも著作短編小説収録(光文社)。さらに、旅中に現地で撮ってもらった写真と経験を綴った旅本「HIT AND RUN」を自費出版して手売り中。
世界旅とダイビングと乗馬が趣味。最近は千葉の館山と沖縄にいることが多い海と夏女。赤提灯系大衆酒場をこよなく愛する。

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