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琉球大とボリビアのガブリエル大が協定 学術交流で共同研究など
- 2021/7/19
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琉球大学とボリビア・サンタクルス市にあるガブリエル・レネ・モレノ国立自治大学(UAGRM、以下ガブリエル大)は、6月25日、オンラインで両大学間での学術交流協定の調印式を行った。琉球大の西田睦学長とガブリエル大のサウル・ロサス学長が協定書に署名した。協定では、両大学の教育研究に関する協力と交流の促進を図るため、双方の学生や教職員の学術交流をするほか、学術資料や情報の交換、セミナーやシンポジウム等の共同開催、共同研究を行っていくことを定めた。
ガブリエル・レネ・モレノ国立自治大学(UAGRM)はどんな学校?
ガブリエル大は、1880年に開学したボリビアを代表する伝統校のひとつ。ボリビア第二の都市サンタクルス市にメインキャンパスがあり、農業科学、経済学、人間科学、生化学、人文学、コンピューターサイエンスなど18学部を有する総合大学で、各地方にも総合学部を置いている。学生数は約10万5千人で、多くの県系人学生も在籍し、卒業生の多くがサンタクルス県の発展に寄与する人材として活躍している。
また、本大学は、JICAの協力により設置された研究センターがあるなど、JICAと連携したプロジェクトや活動を多く展開しているのも特色のひとつ。ロサス学長自身もJICAの研修員として日本を訪問した経験があり、これまでの連携プロジェクトの中でも、共同で行った畜産に関するプロジェクトは成果が広く普及し、ボリビアの経済発展に貢献するなど国内から高い評価を受けている。
本大学は、海外の大学との交流も盛んだ。北米、南米、ヨーロッパ、アジアなど多くの海外大学と国際学術交流の協定を結び、国内では琉球大学を含め、名桜大学や横浜国立大学、長崎大学熱帯医学研究所の4大学・研究施設と学術交流協定を結んでいる。
大城肇前琉球大学長のボリビア訪問がきっかけに
両大学の学術協定には、2018年8月に琉球大学の大城肇学長(当時)がガブリエル大を訪問し、ウリョア副学長と交流したことが背景にあった。学術交流、学生交流などの発展可能性を広げる協議を行い、特に研究交流について強い希望が示された。その後、JICAボリビア事務所(小原学所長)の協力で、大学間との情報共有や今後の連携等に関する協議を進め、協定締結に至った。
調印式は、新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、両大学をZoomで結んで遠隔で行われ、琉球大学からは、西田睦学長、牛窪潔理事・副学長(地域貢献・国際交流・広報担当)、喜納育江学長補佐(国際連携担当)、カストロホワンホセ工学部教授(中南米部会長)、満尾俊一総合企画戦略部長が出席した。