琉球大とボリビアのガブリエル大が協定 学術交流で共同研究など

 
左から、カストロ ホワンホセ工学部教授、牛窪潔理事・副学長、サウル・ロサス学長、西田睦学長、喜納育江学長補佐、満尾俊一総合企画戦略部長(琉球大学写真提供)

 琉球大学にとって、初めての試みとなるオンラインによる海外の機関との交流協定調印式は、モニターを通して終始和やかな雰囲気の中進行され、両大学の大学紹介が行われたあと、協定書への署名後、両学長による挨拶が行われた。

オンライン調印式の様子(琉球大学HPより)

西田学長、海外沖縄県系ネットワーク連携で「学術的な協働・プロジェクトを展開」

 琉球大学は、第3期中期目標・中期計画において、海外沖縄県系人ネットワークとの連携を掲げ、沖縄県系移民の多い中南米との交流推進を積極的に進めている。

 協定書に署名した西田学長は「琉球大学は、沖縄県で唯一の国立大学であり、アジアの発展に寄与してきた。今後は世界に移住している沖縄県系人とのネットワークを活かして、北米、中南米とも交流を深めたい。特にボリビアには、沖縄県系移民が開拓したコロニア・オキナワがあり、新たなパートナーシップを深め、学術的な協働・プロジェクトを展開したい」と思いを話し、今後の活発な交流に期待を寄せた。

 ガブリエル大のロサス学長は「この協定は学生や教職者の交流を可能とするだけでなく、社会的にもインパクトの高いものになると確信している」と期待の声を寄せた。

 両大学間の協定締結のサポートを行ったJICAボリビア事務所の小原学所長は「琉球大学の学術研究や人材育成における多様な知見はボリビアの大学の効力向上にとって必要だと考え、サポートさせて頂いた。JICAもガブリエル大との連携協定を有しているので、3者が協働して日本とボリビアの持続的な開発に貢献したいと思っている」と展望を話した。

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