国内初「マッスルビーチ」をアラハに 沖縄の強みで健康×観光
- 2020/12/29
- 社会
沖縄県北谷町の安良波公園アラハビーチの砂浜部分に、運動器具を充実させた「マッスルビーチ」を作ろうと声が上がり始めている。健康増進や体作りができるビーチで、海外では観光地としても盛り上がりを見せており、正式に整備・名称化されると国内初の事例となる。
この構想の中心となるのは、公園器具などで自重トレーニングや健康づくりを行う“ストリートワークアウト”の日本支部「一般社団法人ストリートワークアウトジャパン」(沖縄市)の仲宗根雄三代表だ。冬場でもビーチ利用ができる沖縄ならではの地域活性だとして、12月14日には北谷町議会定例会でも関連した質問が出されるなど、実現に向けて動き出している。
インスタグラマーらも世界中から
マッスルビーチはアメリカの西海岸を発祥とする、利用者がトレーニングに励んだり、その様子を見て楽しむ人たちが世界中から集ったりするなどの交流の場となっている。近年のエクササイズブームや健康美への注目で、筋トレの愛好者だけではなく、インスタグラマーやユーチューバーが世界中から集まるなど、観光地としての再ブランディングも期待される。米国ロサンゼルス市のベニスビーチやサンタモニカビーチがその代表格で、世界的にもマッスルビーチの概念は広がりつつあるという。
実際に現地を訪れたことがあるという仲宗根さんは「ビーチの一部に、鉄棒やつり革、ロープ登り、スラックラインなどができるエリア、屋外ジムや子ども用の運動エリア、ストレッチやヨガなどが行える専用芝生エリアなどが整備されていました。他にも、さまざまなストリートスポーツが行える環境が整っており、老若男女が運動を楽しんでいました。その横にあるステージでは定期的なフィットネスイベントが開催されており、盛り上がっていました」といきいき話す。
アラハビーチの環境「本場に似ている」
アラハビーチでは現在、芝生部分に器具が一部設置されているものの、砂浜部分にはまだない。仲宗根さんは、沖縄の数あるビーチの中でもアラハビーチに注目したことについて「本場のマッスルビーチと環境がよく似ています。ストリートカルチャーが盛んで、多国籍文化が自然と根付いています。米国のマッスルビーチと同様にステージもあるので、これらの施設を有効活用することで、さらなる活性化につながるのでは」と話す。