キングス、マクヘンリーの背番号「5」を永久欠番に AC就任も発表

 
キングスで付けた背番号「5」が永久欠番になったアンソニー・マクヘンリー(琉球ゴールデンキングス提供)

 プロバスケットボールBリーグの琉球ゴールデンキングスは7日、2008年からチームに9シーズン所属し、bjリーグ時代の4度の優勝に大きく貢献したアンソニー・マクヘンリー氏(40)が在籍時に付けた背番号「5」を永久欠番にすることを発表した。同日、マクヘンリーと2023-24シーズンのアシスタントコーチ契約を結んだことも発表した。

 マクヘンリーは、最後に所属した信州ブレイブウォリアーズから7月19日に現役引退が発表されていた。キングスで永久欠番となったのは背番号「50」のジェフ・ニュートン、背番号「6」の金城茂之に続き3人目。

bjリーグ4度の優勝に貢献 シーズンMVPも

豪快なボースハンドダンクを決めるマクヘンリー(琉球ゴールデンキングス提供)

 マクヘンリーは1983年4月16日生まれ、米国出身。身長202cmのパワーフォワード、センター。ジョージア工科大学時代に米大学バスケ「NCAA」で活躍し、イギリスでプロキャリアをスタート。一度はコーチの道に進んだが、2008年にキングスに入団して選手に復帰した。

 キングスはbjリーグ参入初年度の07-08シーズンは西地区最下位だったが、マクヘンリーやニュートンらが加入した2年目の08-09シーズンに初優勝を達成。万能型選手のマクヘンリーはエースとしてキングスを常勝チームへと押し上げ、Bリーグ開幕初年度の16-17シーズンまでプレーした。bjリーグではレギュラーシーズンMVP1度、ファイナルズMVP1度、ベスト5を3度受賞し、個人としても高い評価を受けた。

 キングスを退団後は17~23年に信州で6シーズンプレーし、そこでもチームをB2からB1に昇格させるなど中心選手として活躍した。

マクヘンリー「選手から学べる機会楽しみ」

試合中に岸本隆一(右)とコミュニケーションを取るマクヘンリー(琉球ゴールデンキングス提供)

 アシスタントコーチ就任を受けたマクヘンリーのコメントは以下。

 「咋シーズンを終えて現役選手を引退し、引退後について考える時間を作ることができました。選手としてコートを離れた後、ここ沖縄に戻って来られるとは思ってもいませんでした。沖縄は日本のバスケットボールでの経験を始めた特別な場所です。キングスという球団には、これからの数々の勝利と成功を収めるための機会を与えていただき、心から感謝しています。最高の選手たちから学べる機会を楽しみにしています」

 永久欠番の決定を受け、キングスの安永淳一GMも「日本のプロバスケットボールリーグに多大な貢献をした一人といっても過言ではありません。彼はキングスのエースとして9年間活躍し、常勝チームの中心として伝統の確立に貢献してくれました。マクヘンリー氏がキングスのユニフォームを着て共に流した悔し涙と喜びの涙、そしてリーグ屈指の万能なプレーだけでなく、勝者のメンタリティを備えていてくれたことに感謝の意を表します」とコメントした。


長嶺 真輝

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ながみね・まき。沖縄拠点のスポーツライター、フリーランス記者。
2022年3月まで沖縄地元紙で10年間、新聞記者を経験。
Bリーグ琉球ゴールデンキングスや東京五輪を担当。金融や農林水産、市町村の地域話題も取材。

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