バスケW杯まで8カ月!世界のスターに会える「ゆいレール特別号」が運行開始

 
バスケW杯をPRする車内広告を施した沖縄都市モノレール特別号=12月28日、沖縄都市モノレール「那覇空港駅」

 来年8月25日~9月10日に沖縄アリーナなどを会場に開催されるバスケットボールの男子ワールドカップに向け、車両の内外をW杯仕様にラッピングした沖縄都市モノレール「ゆいレール」の特別号が12月28日午前、運行を開始した。W杯が終了するまでの約9カ月間に渡って運行する予定で、乗客や街中の人へのPRを通して大会の機運を盛り上げる。

車内外に河村勇輝、フリッピン、ドンチッチ…

 車体の表面や吊り下げ広告には「FIBAバスケットボールワールドカップ2023 2023年8月25日沖縄開催!」と書かれ、特に外の文字は際立って大きく、乗客の目を引く。W杯の歴史を解説した文章や歴代の優勝国、最優秀選手(MVP)を紹介する広告もある。

車体の外側には、予選ラウンド沖縄会場への参戦が決まってるスロベニアのルカ・ドンチッチ(右端)らの迫力ある写真がある

 米NBAで活躍する渡辺雄太(ブルックリン・ネッツ)やBリーグのスター選手である河村勇輝(横浜ビー・コルセアーズ)、富樫勇樹(千葉ジェッツ)、コー・フリッピン(琉球ゴールデンキングス)など日本代表メンバーのほか、NBAのトップ選手であるルカ・ドンチッチ(スロベニア)やルディ・ゴベア(フランス)、ニコラ・ヨキッチ(セルビア)らの迫力ある写真も内外の各所に配置され、国際大会らしさを演出する。

 W杯号は1車両のみで、期間中は那覇空港駅からてだこ浦西駅までを1日平均7~8往復する。来年の1月半ばまでに床や壁にも内装が追加される予定だ。

「子どもに夢を与える大会に」

テープカットする関係者や子どもたち

 28日の運行開始前には那覇空港駅のホームで出発式が開かれた。招かれた那覇市内のミニバスケットボールチームの子どもたちや関係者らに車内が公開されたほか、テープカットも行われた。

 マイクの前に立ったW杯日本組織委員会の日越延利副会長(沖縄県バスケットボール協会専務理事)は「沖縄、日本国内のすべてのバスケファンにW杯を注目してもらい、子どもたちに夢を持ってもらえる大会にしたい。本番まであと240日。日本代表が世界と戦う姿を見てもらうためにも、みんなで盛り上げていきましょう」と呼び掛けた。

 その他、開催地支援協議会の照屋義実副会長(沖縄県副知事)や知念覚那覇市長も挨拶を述べた。

沖縄会場は日本とスロベニアが決定済み

 19回目の開催となる今回のW杯は史上初の3カ国開催となる。沖縄、フィリピン・マニラ、インドネシア・ジャカルタが会場となり、8月25日~9月3日の期間に8カ国ずつが各地でグループリーグ20試合を戦う。9月10日までの決勝トーナメントはマニラで行われる。

 グループリーグについては、ドンチッチがいるスロベニアと日本が沖縄会場で戦うことが決定済み。米国とフィリピンはフィリピン会場、カナダはインドネシア会場に既に割り振られている。その他の全出場国の割り振りは来年4月29日にマニラで行われる抽選会で決定する。


長嶺 真輝

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ながみね・まき。沖縄拠点のスポーツライター、フリーランス記者。
2022年3月まで沖縄地元紙で10年間、新聞記者を経験。
Bリーグ琉球ゴールデンキングスや東京五輪を担当。金融や農林水産、市町村の地域話題も取材。

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