沖尚とウェルネスが九州出場決定 2日に決勝、沖縄県高校野球秋季大会
- 2022/10/1
- エンタメ・スポーツ
第72回沖縄県高校野球秋季大会は10月1日、沖縄市のコザしんきんスタジアムで準決勝2試合を行った。沖縄尚学は興南に8-1で7回コールド勝ちを収め、ウェルネス沖縄は糸満に4-1で勝利。決勝は10月2日午後1時から、同スタジアムで行われる。
決勝を戦う2チームは来春の選抜大会(春の甲子園)出場を懸け、今月22〜28日に沖縄で開催される第151回九州地区大会への出場権も獲得した。
初の決勝進出となるウェルネスは春、秋を通して九州大会も初出場。沖尚は決勝進出が2年ぶり16度目で、九州大会は4季年ぶり26度目の出場となる。
沖尚、ライバルに圧勝 打線につながり
初回は二回こそ連続で併殺に仕留められ、「変な攻撃の終わり方をしてしまった」(比嘉公也監督)が、三回で早くも打線が息を吹き返す。
9番・佐野春斗主将が1死から中前打で出塁すると、盗塁や四球を絡めて2死一、二塁にチャンスを広げる。ここで3番の長打者、仲田侑仁が左中間を破る適時二塁打で2人を返し先制。続く川満渚生も中前適時打を放ち、この回で3点を奪った。
さらに三回途中から継投した興南のエース平山航多らを打ち込み、続く四回にも2点、五回には3点を挙げ、8-0と大きく差を広げた。投げては「最近は興南に負けていて、僕たちの代でこの流れを断ち切りたかった」と気合の入っていたエース東恩納蒼が変化球主体で好投を見せ、7回を被安打4、失点1で興南打線を抑え込んだ。
「全員で束になって、絶対に倒す」という意気込みで試合に臨んだという佐野主将は「相手はいい左投手が2人いるので、クロスファイヤーにはあまり手を出さず、ストライクを取りにくるボールを逃さないように練習してきました」と打線が繋がった要因を語った。決勝、九州大会に向け「目標は来年の選抜出場。明日の決勝を勝ち切って、いい形で九州に臨みたい」と気合を入れた。
ウェルネス エース上原「100点満点」
ウェルネスは初回、2死から3番・新垣塁雅と4番・當銘愛渉による連打と四球で満塁とし、6番・宜野座凜主将の適時左前打で先制。続く二回には9番・新城琉愛の遊撃手への内野安打を皮切りに3連打を放ち、さらに3点を追加して優位に立った。
守備ではエースの上原凛己が「コントロールも球威も全部良くて、100点満点」と自画自賛の投球を披露し、糸満にほぼチャンスをつくらせず。上原は得意のスライダーを狙われていると感じたというが、「球をより速くして、打たれないスライダーを投げた」と強気のピッチングを続けた。バックも失策ゼロの固い守りで応え、1失点で乗り切った。
マスクを被った新城は「低めを意識して、早いカウントで打たせられた」と上原の出来を評価。「チームとして、守りからリズムをつくることができた」と満足げに振り返った。
宜野座主将は初の九州大会出場について「九州を目標に、一丸で頑張ることができました」と嬉しそう。春の選抜に出場すれば、ウェルネスとしては初の甲子園となる。夢の舞台に辿り着くため「まだまだ足りないところはあるので、しっかり詰めて万全な状態で九州大会を戦いたい」と展望した。